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誰がやっても成功するコツは

どいしゅぽんとしゅ

Yuhi Taka & Emma Arcaya 2人の演奏を身体全体で楽しみながら(やはりライブはいいね!)、天が与える才能とはこういうものなんだなあ。

Yuhiくんはピアノ、ギター、パーカッション、座ってる椅子、床、自分の胸、すべてを楽器にしちゃう。

Emmaちゃんも、フルートを何種類か吹き分け、ビニール製おもちゃの人形を鳴らしたり、トライアングル奏でたりしてこれまた全身楽器。

Yuhiくん、ギター始めて一年ちょっとらしい。

ぼくはギター40年やってるけど、彼我の差はもう、一言で言える。

才能。天分の。

ぼくが寝ずに練習したとしても、彼らのような音楽を生み出すことはできない。

でね。ここで話は変わるんだけど、仕事の才能ってあるやん。

経営って、優れた人を使って優れた成果を出すのではなく、凡人を使って優れた成果を出す営み(ドラッカー先生が言ってた)。

どいしゅぽんとしゅの2人のような天才ばかりを雇うわけにはいかないやん。

ぼくのような凡人が、それでも優れた成果を出すためにはどうすればいいか。

答え、見つかった。

何か企画するよね? その時、必ず「なぜこのように考えたか」前提となる仮定(assumption / アサンプション)も書いておく。

仕事はやってみないとどんな成果を出せるかわからない。

100欲しいのに80だった。

残念だったね。どうしてだろう? 多くの場合、「もっと頑張れば良かった」となる。でも頑張ってるんだよ。頑張ってるけど、80なんだ。

それって、「頑張りの度合い」で測定するの、間違ってる。

そうじゃなくて、「仮定」を見てみる。

この本はぼくがとても大切に繰り返し読み、暗記しているほどなんだけど、中にこんな事例がある。

ディズニーランド。南カリフォルニアとフロリダ、東京と立て続けに成功させた。データもしっかり持ってる。ノウハウある。それらを使って、今度はパリに作ろう。

・・・ところがパリ郊外に開設された4つ目のディズニーランドは長い間低迷した。開業後2年で累積赤字が10億ドル!

なぜこうなってしまったのか。

ディズニーランド・パリ当初の事業計画の「仮定」にあった。

総入場者数、入場者1人あたりの滞在日数、建設予定地を中心とした等距離圏の人口密度、天候パターン、所得水準・・・

これらのデータを元に、年間入場者数を1100万人とした。

他の3つのテーマパークゲストは平均3日滞在していた。

そこで、1100万人×3日=3300万日のguest days(ゲスト日)と出した。

この数字を基礎として、周辺のインフラやホテルを建設した。

ところが蓋を開けてみると、確かに1100万人来場してくれたものの、ゲストの平均滞在は1日だった。これでは利益につながらない。

なぜか。

非常に単純な話。

アトラクションの数が、他の3つのテーマパークは45あった。

パリは15しかなかった。だからゲストは1日あれば全部回れる。

3日滞在する理由がないのだ。

「アトラクションの数がゲストの滞在日数を決定する」という「仮定」が抜け落ちた事業計画がすべての原因だった。

成功の理由は1つではなく、かつ再現性ない(誰がやっても成功するとは限らない)。

しかし、失敗の理由は再現性がある。

「やるなよ、やるなよ、絶対にやるなよ」(笑)

そして仮定をしっかり書き留めておくだけで、誰がやっても失敗を避けることができる。

これの繰り返しが、みんなの力を高めていってくれる。

誰がやっても成功するコツは、「やってはいけない失敗原因を避けるために仮定をすべて記録しておく」でした。

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