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システム会社と我々の関係

システム開発は要件定義→設計→製造→試験みたいな工程で行う。

家づくりに例えると
要件定義→施主がこんな家に住みたいを整理
設計→建築家が図面書く
製造→大工さんが家作る
試験→お役所による確認審査

要件定義工程のメインイベントは「見積もり」クライアントの作りたいシステムを開発するのにいくらかかるのか、システム会社が見積もりする。

私は銀行員なのでクライアントの立場となる。システムを開発することで何を実現したいのか考えるのが仕事。

前職システム会社だった私なので、発注するシステム会社の気持ちは痛い程分かる。

仕事がもらえて会社としてはハッピーでしょ?

いや違う。

「見積もり」を行うのは営業ではなく、実質的にシステム担当だ。
彼らの生きがいは、あくまでモノづくりであって、金くれと客と交渉することでは無い。

なので、「見積もり」の話をするときのシステム会社さんの目は、基本的には死んでいる。

その中でどう見積りを進めさせるかが、クライアント側のシステム部門の技量となる。

どんな仕事でもそうなのだが、対人コミュニケーションの基本は「相手を気持ちよくさせること」だと私は思う。

なので、我々は客だからとふんぞり返って丸投げするのではなくて、その死んだ目をしたシステム会社さんが少しでも仕事をやりやすくしてあげる必要がある。

その為には、ちゃんと要件を「決める」ということと、システムの実装方式を「勉強する」というのが重要となる。

システムの実装方式は、何もプログラムのメモリの使い方とか、細かい構文とかを勉強しろというのではなくて、どんな基盤の上にどんなアプリを載せて、どこと連携すればシステムが出来上がるのか、事前にシステム会社さんと話すでもいいので、ある程度ビジョンを持っておく必要がある。

まあ、それがものすごく難しいことなんだけどね。このあたりは実務経験ないと不可能。

ダラダラと説明したが、言いたいことは以下。

システム開発のクライアントは、ちゃんとシステム会社の意向を理解して、自分の中でもビジョンを持って行動しよう。

馬鹿みたいに「見積り高い、やり直し」と言っておけば、システム会社は我々の説得の為色々考えてくれる。

でも、我々の印象は悪くなって、なんとか騙してやろうとか、そこまで言うなら重要な機能削ってでも安くしてやろうなんてことも起こりかねない。

人と人との仕事なので、人の気持ち最優先で仕事をするのが1番重要なんだと、私は思う。

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