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The Substance

どうもFord氏です。
雨が土と植物と混ざり合う匂いにはどんな高価な香水よりアロマオイルよりも高価なものである。


The Substance

Cannes Film Festival で Best Screenplayを受賞
若さを手に入れる薬に溺れる元ハリウッドスター
年齢とキャリアのプレッシャー

歳を重ね世間の需要から徐々にエンターテイメント業界から退く現実、プロデューサーから伝わる冷やかな世代交代。
若い男からもらう謎の電話番号。
まさにパンドラの箱を開けてしまった末路。


緑の液体と背中の縫合は貴方に魅力的で依存的な若さを手に入れられる素晴らしい薬。
貴方はそれを体感したらきっと手放せず現実と向き合う事は出来ないだろう。

若さには勝てない。見た目も身体的にも。
がしかし、老いには勝てない経験値も

2時間40分長尺
前半の狂気が
後半30分間はもうコメディです。
途中までは観客を引き付け、崩壊していく様を堪能
しかし、最後全て投げ捨ててしまった脚本。
今回プロダクションの干渉がなく、好きに作れという結果。 

若さに執着することは本来自然な美しさと崩壊の過程を無視し、それはもうすでに人工に過ぎない。
時代と共に変化し湾曲する美の概念。
しかし映画自体のコンセプトはそこではなく
周囲からのプレッシャー、忘れさられる自分自身の存在。年齢という数字と身体的変化を受け入れられない現実。
現代人の大きな問題といってもいいだろう。
女性だけの問題と思いがちだか、男性側も同じである。

社会風刺とも言えなくはない本作
地位を獲得するために彼女が欲し、必要不可欠な若さ
世間様の需要を利益化するために若さとフレッシュを欲する業界。

まさに童謡的である。魔法で若さを維持していた者が解けた時、まさに同じである。


それでも私達、みなさんは若さを取りますか?



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