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窮していない人こそ「日本の貧困」を知れ

■ご報告

10月から経済的な理由で学校に行けずに毎日朝から夕方までゴミ拾いをするしか道がない子どもたちに対して学習支援活動を開始することがひとまず決まりました。昨日、女性の方と面接してぜひ僕の仕事手伝いたいとのことなので彼女と一緒に頑張ることになりました。

その女性の方は子どもが大好きで将来は教師になりたいと言ってる方です。
すごくピュアなハートを持ってるんだろうなと表情を見てても思ったので結構楽しみです。いやぁ、この4ヶ月くらいマジで大変だなと思うことが多かったですがなんとか活動を開始できそうです。引き続き活動の過程は発信していきますのでぜひ見てください。

■東京貧困女子

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今日は中村敦彦さんという方の東京貧困女子を読んで思ったことを書こうと思います。こちらの本ぜひおすすめ、というか絶対読んでください。社会が良くなるためには日本国民、全員が読んだ方がいい。特に経済的に窮したことがない人は。

中学の時に母親が亡くなって父親から「お前なんか死ねばいい、生まれて来なければよかった」と日々言われたり、その割には子どもの奨学金を生活費に使いこんで挙げ句の果てには不倫をしていたっていう、めちゃくちゃかつ困窮している家庭で生まれて当然、親からの仕送りなんてないから普段は学校に通いながら風俗のバイトしてギリギリの生活を送ってる学生がこの本で出てきます。

社会に出てから返さないと行けない借金が1000万円もあって、もう生きる気力を失ってて将来は自殺してると思うって言ってるんですよね。このまま生きてても将来にいいことがあるとは思えないからって。あんまり書くとネタバレになってしまうのでこの辺で止めておきますが、親から仕送りを貰えずに今、水商売をしないと大学に通えない女子大生は急激に増えてます。

お金がないことで自分の未来に希望を持てないでいる若い人や子どもが今の日本にはたくさんいるんです。最近YouTubeで見たんですがパパ活って流行ってますよね。中年のおじさんと会って食事をしたり性行為をしてお金を貰う活動のことです。そういうことをやらざるを得ない人がたくさんいるってことです。いわば水商売や風俗は最終手段ですよね。

しかもこれには驚いたのですが1969年の国立大学の年間費用は1.2万円に対して、今は知ってる方が多いと思いますが年間50万円以上もします。この現状を今の若者の親世代、祖父母世代は全く理解できてないんです。理解できたら中年のスケベオヤジも安易にパパ活して若者の心身を疲弊させることなんてしないでしょう。中にはスケベすぎて理解しててもする人もいるけどね。

一方で経済的に余裕がある学生たちは勉強、恋愛、部活、サークルなどゆとりがあるから別のことにエネルギーを割けるわけです。こうやって貧困に陥ってる人とそうではない人の差がどんどんできるわけです。想像つきますよね?

今こうやってまともに学生生活ができない、教育を受けれない国の将来を担う若者が増えてます。これは言うまでもなく大きな社会的損失です。僕はこの本でやっぱりそうか、って思ったことが1つあるんですが生活保護をもらってそのお金でお酒、タバコ、ギャンブルに走ってる人を見て罵声を浴びせる人がいます。「ろくに働かずに俺たちの税金を使い込みやがって!」みたいな感じで。

でもこの本読んだらそれが的外れな場合もあることがわかります。例えば、生まれた環境上お金がなくて、大学も奨学金借りて言ってて親からの仕送りもない。だから普通のアルバイトでは到底、生活も学校もできないからやりたくない風俗をやって次第に精神的におかしくなって、お金は返せたとはいえ借金はまだまだ何百万円と残ってて(風俗業界も競争は激しい)就職して普通に働いても手取り月18万円とかで到底、借金の返済なんか何十年とできない。

そんな今の状況と将来に絶望感しかなく気づいたら病んでて昼から毎日お酒飲んでしまって夕方には酩酊してて起きたら朝。自分の子どもの時からの夢も当然のように諦めてしまってる。

こんなボロボロの状況に陥ってる人が日本に実際にいるんだけどこの人が昼からお酒を飲んでる姿だけを見たら怠けてるように見えるかもしれない。ここではサクッと書きましたがこの人の背景を詳しく見たらとてもじゃないけど罵声を浴びせることなんてできないです。「それは仕方ない、何も言えない、彼女こそ救うべきだ」ってなります。

しかも、貧困に陥ってボロボロになってる若者の中で学生の時はめちゃ勉強できて成績がよく、東大、京大を十分狙えたような人もいます。もちろん人一倍の努力だってできる。1日何時間も勉強してるんです。そんな才能を持った若者が過程環境や経済的な貧しさにより将来の可能性を失ってることを知った僕はなんてひどいことなんだと思ったし

おそらく今僕が住んでるカンボジアにもすごい才能は持ってるけど生まれた環境や経済的貧しさによって自分の才能を発揮できてない子どもはたくさんいると思う。社会によって彼らは殺されてると言っても過言ではない。

僕が今日言いたいのは、いつも言ってるんだけどその人の背景や置かれた状況、悩みを知らないのに罵声を浴びせたり、相手にとってマイナスなことを言うのはやめようぜって話。罵声を浴びせていいのは自業自得の場合のみでしょ。

僕らが考えてる以上にめちゃくちゃ困ってる、悩んでる人が日本だけでもたくさんいます。困った人がいたら話聞いてあげたりして積極的に助ける、貢献する。そういう姿勢が今の日本にはなさすぎて、知らないことに関しては全否定、相手のことを知ろうとしない。もう日本の未来はマジでオワコンだなとしか思えません。

僕は僕でまずはカンボジアで子どもたちに対して力になれるように、まずは出会った子どもたちからしっかり活動やっていきます。あなたも少しでいいから自分にできることはないか?って考えて生きていってほしいなと思う。

僕は昨日この本を読んだことがきっかけでこれからさらに貧困や教育にフォーカスを当てて引き続きたくさん勉強と経験を積んで活躍できる人間に絶対になろうと思いました。将来、日本でも活動することも決めました。引き続き僕は僕で頑張っていくんであなたも頑張ってください。今日はそんな感じです、また明日。

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