この世界がいかに残酷であるかを国際協力の経験から語る。
■活動の経過報告。
■最近の自炊の記録。
■日本のボンボン育ちの僕が目の当たりにしたカンボジア🇰🇭の経済的に貧しい人たちの実態。
僕のコラムをいつも読んでる人ならもうご存知のように、僕は今学校に行ってる、行ってない問わず学力が低いカンボジア🇰🇭とベトナム🇻🇳の子どもたちにカンボジア🇰🇭の首都プノンペンで学習支援活動をしています。
はやいもんでもう3年目に入りました。来年はプノンペンにフリースクールを創るために今は足場を固めてる、準備をしているんですがこの2年ちょっとで学んだ格差による残酷さを今日はお話しようと思います。
僕は今35歳で1988年生まれなんです。僕が中学生くらいの時は要塞のような10LDKの家に家族6人で住んでました。車も家にフェラーリ4台、ランボルギーニ1台、他にもBMW、Audi、Jaguarなど全部で10台以上あって
休日は山の上にある父の別荘に遊びに行ったり、車でドライブしたり、父が小型ボートを持ってたので父の会社の社員さんの家族とみんなでボートに乗って兵庫県の淡路島まで遊びに行ったりもしてました。
で、遊び終わったら焼肉かお寿司でも食べに行ってみたいな今思うと夢みたいな生活をしてたなと思います。
あなたには落差をぜひ感じてもらいたいのでこんな感じのお金持ちの生活を頭にイメージしてください。僕はあなたに自慢したいわけでもなく嫌味を言いたいわけではない。落差を感じて欲しいだけです。ちなみに車庫の中からは高級車が出てくると思ってください。
で、そんなボンボン育ちの僕がですね、今から4年前の31歳の時にカンボジア🇰🇭に移住してきて2021年7月に経済的に貧しい人たちの地域に初めて足を運んだのですがその時は自分と生まれた環境が違いすぎてマジでびっくりしました。
ぜひここからは落差を感じてください。
こんな感じで育ってる環境、食べてる物などが僕とは違いすぎるのでマジで最初はキツかったんですけど差が半端じゃないでしょ?これらの写真だけでも格差が凄いことがお分かり頂けると思います。
で、今日僕が一番あなたに伝えたいのは、途上国の経済的に貧しい人たちに深く接した人じゃないとわからないことです。例えば服を日本から送ったり、寄付をしたり、それだけではあまり意味がないし深く接するからこそ初めて学びになる、絶望を感じる、世の中は不公平すぎると身に染みてわかるんです。
僕が2年以上、週5、6回、カンボジア🇰🇭の経済的に貧しい人たちと接してきて学んだこと、格差、不公平さをここから詳しく話していきます。
僕は去年の6月まで上記の写真の集落に住んでた男子大生にアルバイトとして活動を手伝ってもらってたんです。
当時は僕自身、まだカンボジア🇰🇭のことを8、9ヶ月前とはいえわかってなかったので僕は彼のことを信じて手伝ってもらっていたんですが、彼の僕に言ってたことが全部嘘だったんです。
僕自身、別に賢くはないんですが決してアホではないので、人の嘘とか、異変とかには絶対に察知して最終的には絶対に気づける人間です。
僕は彼を時給3ドルで雇ってたんです。結論から言うと3ドルはカンボジア🇰🇭ではめちゃくちゃ高いです。日本が時給1,000円が普通だとすると2,000円くらいです。
カンボジア🇰🇭の時給の相場はカンボジア🇰🇭のクメール語しか話せないのであれば時給1ドル、英語が話せるのであれば1.5ドル、日本語の日常会話程度が話せるのであれば3ドルとこんな感じです。
男子大生は英語が話せるくらいでした。加えて後々わかったんですが貧しい家庭で育ってるだけに何もわかってないような子でした。ちなみに最近はカンボジア🇰🇭では中国語が話せると時給が高くなるのでみんな勉強してるように見えます。
で、僕ら日本人からすると1ドルも2ドルも3ドルも日本人雇うよりは全然安いし、僕からしたら一緒なんですよね。
でもカンボジア🇰🇭人の1ドルなのか、2ドルなのかの差はめちゃめちゃ大きいんです。僕はこの感覚を当時は掴むことができてなかったんです。こうやって日本より給料や物価が安い国に行くと金銭感覚を合わせることが難しくボラれやすいと思っておいた方がいいです。
例えば僕はクロックスみたいな底もしっかりしてるサンダルを最近15ドルで買ったんですが、今活動を手伝ってくれてるアルバイトの女子大生に「 15ドルなんて高いわ。10ドルくらいで買えます 」って言われたんです。
でも僕からしたら10ドルも15ドルも正直どっちでもいいんですよね。でもカンボジア🇰🇭人からしたら10ドルなのか15ドルなのかは、わかりやすく日本人で例えたら10,000円なのか15,000円なのかくらい違うんです。これくらいに思っておいたらちょうどいいかと。
僕はかつて「 1ドルで働いてるなんてただの奴隷やん! 」と思ってたくらいだったのですがこの考えは間違いです。きちんと現地の相場に合わせる、金銭感覚をわかっておかないといけません。
で、男子大生は僕が同じ集落の近所の学校に行ってない子どもに教えて学力がめちゃ上がっていってる、貢献しているにも関わらず「 この日本人はカンボジア🇰🇭のことを何もわかっていない、だからお金を取れる 」と思っていたのでしょう。
当時はめちゃ腹立ちましたが今は別に何とも思ってないです。なぜなら、彼らの置かれてる状況は毎日生きていくために必死な状況だから、この状況を言い換えると彼らに人の信用が大事とかそんなことを考えてる余裕はなく目先の利益には飛びつきやすい状況であると言えるからです。
そして僕自身も彼らのような環境で生まれてたら同じような人生になっていたとしか思えません。だって僕らは生まれる場所を選ぶことはできないからです。つまり、いつも言ってますが生まれる環境や人生がどうなるかはもう運でしかないんです。
で、彼を雇ってた時のことを振り返ると、当時はわからなかったことが今では全て辻褄が合っているのですが、もうただただ残酷というか開いた口が塞がらないというか、こんな言い方したら悪いのですが彼らはまともに教育をそもそも受けてきてないので何もわかってないんですよ。
信用を失って得たお金は世の中にいい影響を及ぼしません。いつも僕が心がけていることがあるのですが、それはお金を支払う時は気持ちよく、受け取る側も気持ちよく受け取って気持ちよく使う。これは僕の絶対にブレないポリシーです。
僕は嘘をつかれてお金を取られてたんですから当然気持ちよくないです。そしてここも問題なのですが、教育を受けてきてないんだから得たお金の使い方、守り方、増やし方など何もわかってないんです。
だから結局、消費して終わりか有意義なことに使ってたとしてもお金は知識がないと最大限ベストなところに使うことは決してできません。
しかも自分の実力で稼いだのではないのでどうせまた元の位置に戻るか人を騙して得たお金、信用を失ったお金で調子に乗ると元の位置よりも後退することにもなります。
そしてそこから這いあがろうとしても既に信用を失ってるので、当然、僕は彼のことを助けようなんか思わないし、もしまた同じように「 この外国人は何もわかってないからお金を取れる 」という状況、悪いことをしてもバレないような状況が来たらまた同じことを繰り返すんですよ。
で、また信用を失う。結局誰からも応援してもらうこともない、助けてもらうこともなくグルグル同じところを回るだけになります。
僕は20代の時に既に経験しましたが、信用を失ってお金を得ても途中で必ず種が尽きます。僕は2度としてはいけないと思って、人から信頼してもらうことを最も重きに置いて今活動をやってます。
で、僕が一番印象的だったのは雇ってた男子大生は僕からいい給料を貰ってたし途中で気が大きくなってたんです。加えてプライドも高い、私心も強い、自分の方からごめんなさいが言えないという絶対に雇ってはいけない、その上、途上国の経済的に貧しい家庭で育ってるのでもう救いようのない人間だったんです。
そんな彼はサッカー部だった僕に対して「 プロサッカー選手の試験を受けたんだぁー 」と言って僕にサッカーのスキルを堂々と披露してきたことがあったんですがもうマジで下手くそやったんです。
例えば男性の方ならわかると思うんですが、中学や高校の時の体育の授業の時に「 こいつサッカー部でもないのにうまいな! 」と思える人ってクラスに1人、学年に数人はいませんでしたか?
その人の方が彼よりうまいです。つまりそれだけカンボジア🇰🇭のサッカーのレベルも低いと思いますし彼自身、貧しい家庭で育ってるので恵まれた環境で生まれた僕とは違って外国に行ったこともなければカンボジア🇰🇭国内の至るところにも行ったことがないんだと思います。
故に比較する対象が少ないので自分がめちゃ下手くそってことに気づけない環境下で生きてきてると言えます。
他にもカンボジア🇰🇭の若い子らを見てると僕は中学の時はスーパーファミコン、PS2、PS3などのゲーム機も買ってもらってました。今だったら任天堂のSwitchが流行ってるのかな?あなたも学生時代の時はこのようなゲーム機持っていたのではないでしょうか?
でもカンボジア🇰🇭人の若い子らはそもそもこれらを買うお金がないのでスマホの無料ゲームを安いカフェの無料Wi-Fi使ってみんなで集まってやってるんです。
家にWi-Fiもないからカフェにたむろするしかないんだと思います。これも日本人と、過去の僕の経験と比較したらかなり差を感じるんです。
とまぁそんな感じで長くなってきたのでこの辺で終わりにしますが、文章でどれだけ伝わったかはわかりません。日本とカンボジア🇰🇭しか知らない僕ではありますが1人当たりGDP32位の日本、そして154位のカンボジア🇰🇭との差は本当にすごいものがあるのは間違いないです。
だからこそ131位のフィリピン🇵🇭がどんなものなのかとかアフリカとかにも興味があるんで、生きてるうちにいろんな国に行って比較をして真実を突き止めたいって思ってるんです。
間違いなく日本で健康な身体を持ってて仕事と最低限の暮らしができてる日本人はかなり恵まれてます。でも日本だけにいたら比較ができないのでなかなか感謝できない、日常が当たり前だと考えてしまいがちです。
世の中はめちゃくちゃ残酷です。
生まれた環境が悪い、ハズレを引くとそこから経済的に豊かになることはほぼ無理。くじ運、親ガチャでどんだけ当たり引けるかが勝負なんです。そこで負けたら相当不利な中生きていかないといけません。
だからこそ恵まれた環境に生まれた人たちが恵まれなかった人たちのことをもっと考えられるような世の中にしないと幸せにも平和にもなれないと僕は思うんです。
引き続きできることやっていきます。応援の方よろしくお願いします!また水曜日に更新します!
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