SMシーンのある一般小説集③ ぼくは微動だにしないで立ちつくす/白石文郎
テレビ制作者の主人公が恋人祥子に対して抱く不信感を縦軸に、真奈という少女とのSM体験から、自分の中に潜む「狂気」に気づいていくところを横軸に書かれた物語。
真奈やその友人チサをいたぶるSMシーンはかなり本格的で、かじった程度ではないな、という印象を受けましたが、実際はどうでしょう・・。
一読では、物語の縦軸になっている祥子の以前の彼MINEの暗号から祥子のセックスを想像している部分がちょっと展開の方向性がわかりにくかった気がして、ちゃんと書かれている筈なので、もっとじっくり