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僕が芸人をやめるまで

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僕が芸人をはじめて やめるまでの物語です。
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僕が芸人をやめるまで 第5話 衝撃を受けた同期たち

僕が芸人をやめるまで 第5話 衝撃を受けた同期たち

NSC在学中、僕たちは
順風満帆な方だと感じていた。

しかしそこにはやはり
自分の笑いやセンスに自信のあるやつらたちが
集まるのだから
度肝を抜かれることもある。

こいつらはすごいと思った
コンビが2組いた。

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僕が芸人をやめるまで 第6話 

僕が芸人をやめるまで 第6話 

NSC卒業公演は
実力ごとにネタの尺が違う

Aクラスは3分、Bクラスは2分
Cクラスは1分。

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僕が芸人をやめるまで 第4話 0年目の紆余曲折

僕が芸人をやめるまで 第4話 0年目の紆余曲折

NSCに入り
1ヶ月ごろ過ぎたあたりで
我々は「祇園」を結成することになった。

NSCの授業は
ネタ見せがほとんどだ。

そのやり方は
ホワイトボードにコンビ名をそれぞれが
順番に書き、その順番に
作家さんにネタを見せていく。

なのでコンビ名を
つけなければいけない。

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僕が芸人をやめるまで 第3話 天下をとろう

僕が芸人をやめるまで 第3話 天下をとろう

NSCの狭い教室に
30人ほどのメンバーが
パイプ椅子に着席した。

面接は
目の前に座る審査員
おそらく社員に向かって
1人ずつ自己アピールをしていく。

僕はそこで大きな過ちをおかす。

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僕が芸人をやめるまで 第2話 19歳の決断

僕が芸人をやめるまで 第2話 19歳の決断

高校3年の夏

同級生と組んでいた「ザ・テンションズ」で
インディーズのライブに出ようと相方と
公民館でネタを合わせていた。

そこで彼は僕にこう告げた。

「指定校推薦で大学が決まった。プロになる気はない。」

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僕が芸人をやめるまで 第1話 お笑いとの出会い

僕が芸人をやめるまで 第1話 お笑いとの出会い

これは僕がNSCに入り、
吉本興業で漫才師として活動し、引退するまでのお話。

第1話 お笑いとの出会い

決して陽キャラとは言えなかった。

中学は野球部キャプテン
高校は学級委員を務める
いわゆる優等生の量産型だった。

子どもの頃は
親の教育方針で、友達の中でも話題だった
〝ごっつええ感じ〟などのバラエティーは
見せてもらえなかった。

しかし吉本新喜劇と日曜のコメディだけは
上方の文化だと

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