信州には蕎麦とおやき以外、何もないから…などと、信州人にはよく言われるけれど…。【昆虫食文化 後編】
【昆虫食文化 つづき】
イナゴの佃煮は、水田稲作を主体に考える日本の農業から見れば、ごく自然に食べられるようになった昆虫であっただろう。
信州に限らず、東北地方においてもイナゴは昔からよく食べられていたし、宮城県などは、郷土の食文化としてイナゴを売り出していこうという気配すら醸し出しているように見える。
平安時代の本草和名に記述があることから、イナゴは平安時代には食べられていたと言われる。
江戸時代には、イナゴの蒲焼きなんて食べ方が、ファーストフードのように販売されていたらし