見出し画像

働くことに自信を無くして送迎業務に

やまゆりの里を辞める時には、ひどく働くこと自体に自信を無くしていた。できると思っていた仕事を続けられなかった後悔だと思う。年齢を理由にしたいけど、それだけじゃ無い気もしていた。そこで、疲れない、楽にできる仕事を探した。

送迎業務を選んだのは、楽な仕事だと思ったのが理由だった。誰かを車に乗せて、運ぶだけなのだから、気を使う、力を使うことは無いと思った。最初に応募したところは、病院での送迎で、丁度辞める人がいてその欠員補充だった。面接してくれた上司らしい人は、「パートとしての募集ですが、正社員としての採用もありですか?」とかなり雇ってもらえそうな対応をしてくれた。結果は1週間後だというので、1週間待ったが音沙汰が無く、10日経ってやっと、不採用の連絡があった。

エルシードと言う会社への応募は、インデードに電話が載っていて電話してみた。ただ、エルシードで会社を検索すると知的障碍者のA型就業施設となっていて、募集していたマッサージ師の送迎業務とは違う気がしたが、電話をしてみた。対応に出た男性から「A型ですか、B型ですか」と問われて、「マッサージの送迎なんですが」というと「ああ、」と言って、面接の日を決めてもらった。

今は二人のマッサージ師さんをまるまる1週間(6日間)、それぞれ二人のドライバーが利用者の所に送っていて、いざと言う時の為の募集で即採用になり3日後には、コース案内で横に載せてもらった。火、金の週2回の勤務で、朝の8時位から4時くらいだ。コースは1回横に乗っただけで覚えてしまった。足利市内は、NTTの電話の故障修理、ゴミ収集車で良く知っていた。3回目からは、単独でマッサージ師さんの送迎ができた。

1回でコースを覚えたことで、仕事に対して自信を回復していたし、元気も出ていた。Wワーク可能ということだったので、ホテルニューミヤコでビル管理の募集があり、応募してみた。結果は採用になったが、週4日で勤めることになり、送迎の仕事は5回やっただけで辞めてしまった。

送迎の方を辞める時に、電話では「わかりました」と社長さんは言ってくれたけど、給料をもらいに行った時に、「最低1か月は勤めてもらわないと困る」と散々罵倒され、「人間としていかがなものか」とまで言われてしまった。「単に仕事に魅力が無かっただけです」と本音は言えず、黙ってやり過ごし、辞められた。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?