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雨の日に映画はいかがでしょう。

......しとしと、雨が降り続いております。


富山に移住する前に脅されたことの一つに、「太平洋側から来る人は、どんよりした気候が辛くなってしまうよ」というお言葉がありました。

雨音だけなら落ち着くのに、実態としてのジトジトした雨はどうも好きではありません。皮膚が重くなるような感覚で、ときどき頭も痛くなるからです。映画に登場する雨って、どうしてあんなに世界観を引き立ててくれるのでしょうね?(どうやって撮影してるのでしょう?)


雨降る映画といえば、『ミッドナイト・イン・パリ』が好きでした。それを観て旅心が刺激され、ホントにパリまで行ってしまいました。

パリを舞台にした映画は古今問わずたくさんありますから、どこもかしこも映画のワンシーンに見えてくるのです。『アメリ』が働いていたカフェで、クリームブリュレも食べました。道端に真っ赤なムーランルージュが構えている姿も素敵です。特にお気に入りなのはセーヌ川沿いにある、パリ5区の古本市......。

フランス語やパリ映画を知ろうと熱中していた時期がありました。L’addition, s’il vous plaît.(お会計お願いします)というフランス語だけ覚えて、あとはすっかり忘れてしまいましたが。


そうそう、富山市のレンタサイクルのシステムはパリと同様だそうです。連続で走り続けるわけにはいかず、30分に一度、指定の置き場に止めないといけないんですよね。
あれほど人が集中している大都市とちいさな地方都市では全然違うのにどうしてそうなったのか不思議なものですが、富山市の街づくりを見届けたいと思います。

そして富山の気候を慮ってか、空間デザイナーさんと作り上げた喜代多旅館は、雨で外出できなくなっても居心地のいい宿、を目指したそうです。個室だけでなく共用スペースが多いのも、そういう場所が「できちゃう」経緯があったのでしょうか(わたくしスタッフJは、建物が完成してから旅館と出会ったため、リノベーションの過程はあとから知りました)。


いくつもの事情を乗り越えて魅力へ変えていこうとしてきたドラマは、先日BuzzFeedさんの記事でもご紹介させていただきました。


パリと富山ではずいぶん様子が違いますが、雨の日の楽しみ方を見つけていきたいですね。

本日は『ミッドナイト・イン・パリ』を再鑑賞しておりました。......意外と雨が降っていないじゃないか、と驚いてしまいました。

スタッフJ

休んでかれ。