新潟県 オオクワガタ 材割り採集記
2022/11/28~29
新潟県
数多の自己満採集記を書きながら11月は盛り沢山の月間だと改めて感じました。
月初は東北一人旅に出掛け、山形県と新潟県でオオクワガタの幼虫を摘みました。
半ば~後半にかけ韓国にてオオクワガタ採集、帰国後も山梨県でもオオ。
そして今回もオオ。
懲りないなー。
という訳で…
今回は大御所の方(以下A氏)に採集のお誘い頂き、新潟県への遠征。今月初に訪れた市とは違う場所。
因みに採集以外も至れり尽くせり…
"本当に良いの?!?"
と躊躇してしまう(笑)場面が沢山ありました。
本当に感謝してもしきれません。
とても充実した遠征でした。
さて28日(月)。
早朝に合流し関越道へ。
埼玉県から新潟県まではとてもアクセスが良く、2時間あれば着きます。
昔は東京都湯沢町なんて呼ばれた観光地もあるし。新幹線を使用すれば東京からなら、1時間半もあれば新潟入りできますよね。
久しぶりに高速道路を使い遠征したので思わず感動。
信号が無い。
当たり前でした。
いつもチンタラと下道移動していた私にとって衝撃でした。
あっという間に群馬ー新潟の境、関越トンネルを抜け新潟県へ。目的のICで降りて目星をつけているポイントまで向かいます。
11月も終わりかけていたので雪の心配もありましたがギリギリセーフ。
(次の週だと…雪で辿り着けませんでした。)
落葉し終えた晩秋のブナ帯、最高。
五感をフルで刺激されるような気持ち良い感覚。
(通称:ブナニー)
ブナ補正が入り材割りモチベは最骨頂。
ポイントに到着し山へ。
入山後5分も経たないうちに良さげな倒木を発見。
ミズナラの倒木です。
稀に根元部分が白枯れている事もあるので一緒に割っていきます。ミズナラ倒木で居るとしたら根元部分が多いのでは(?)と勝手に思っています。
木の上部は固くなっている事が多く何も居ません。
最初からA氏が食痕でリーチをかけにいきます。
何故かピンク色…笑
食痕の中では初めて見る色で驚きました。
食痕を辿りますが本体は現れず…
期待だけさせやがって。
結局オオクワのものと思われる食痕からは何も出ず、倒木はもぬけの殻(or何らかの原因で死滅)でした。
(菌に巻かれた塊も見られ、菌が原因なのか…?)
指3~4本分の太さの食痕だったので尚更残念。
倒木を後にし、歩きながら斜面のブナ材やミズナラ材をチェック。
しかしなかなか良い状態の材は現れず、さらにキツい斜面のアップダウン。11月末なのに暑い…
来た道を引き返す。
再び流し見しながら歩いているとミズナラの立枯れを発見。
実は往路で気になってはいたが、どうせ堅くて割れないだろうと諦めていた木。
その木は崖のエッジに位置しており腰から下の範囲が樹皮で覆われている。
"一応チェックしてみるか…"そんな勢いでした。
垂直な斜面がある崖で割りづらい位置にあった為私1人で近づきます。
近づいてみると立枯れ下部はなかなか良い状態。
(腰から下の範囲の局所的な部分しか割れそうにありませんが。)
適当にD-1で一発。"サクッ"と。
表層5cm位は良い状態。
それより先は芯が堅くて無理。
続けて2発目、3発目と割ると。。。
"なにか"の空間が。
大きめな蛹室でした。
普通は食痕から辿っていくものを"終点"から当ててしまった。食痕も見れずなんの虫かすら判断できませんでした。
蛹室と思われる空間を広げ中を覗いてみる。
菌にやられてるけどでかくない…?
オオでした。
急いでA氏を呼びます。
「オオクワの♂の死骸が出ました!!」と。
そしてオオクワであることを再確認。
とりあえず慎重にバラバラになったパーツを取り出します。菌が堅く根を伸ばしておりかなり時間を食いました。
やはり樹皮表面近くに蛹室を構えるのか。
同時にA氏は反対側の同じ高さの所から♂のパーツを出していました。
成虫材か。。。
と思いましたが成虫(亡骸)はその2個体のみ。
初齢~2令幼虫もいくつか出ました。
しかし、もう既にダメな材でもう1サイクルを回すとは思えません。
怪しかったので一応回収しました。
この材では可食部が地上付近にしか見られず、幼虫達も下の方に追いやられそこで蛹化したのでしょう。
割れる部分が少なかったのである程度諦めをつけた所で次へ。今度はこの反対側にある尾根沿いへ。
雰囲気も良い。
ヨシ。降りていこう。
と思い歩きだそうとした瞬間、数歩先に倒木を発見。直ぐさま割ります。
2~3発斧を入れた所で粗めの太い食痕を発見。
指2本分よりは細いのでオオクワ♀か他のドルクスの大きめな♂と予想。
予想は…嬉しい方でした。
引っ張り出すと…
無事、オオクワガタの♀でした。
同じ材から追加は得られず、代わりにアカアシクワガタやオサムシをゲット。
この時やっとお昼。
車へ戻り飯を食います。
すると、景色を眺めていたA氏がブナ材を発見。
私も見てみるとかなり極太のブナが根元から倒れていました。
人間の手の届きようが無い所にブナの部分枯れを発見。朽ち具合も良いので早速割ります。
オオクワガタの幼虫と思われる太い食痕が縦横無尽に走っていました。笑
しかし時間をかけても1匹も出ない…
倒れた時の衝撃やストレスでやられたか…?
徐々に割り方も荒くなり…
最初の1頭目がこれでした。
下から覗かないと確認できない割りづらい位置に蛹室を作っていた様です。
丁寧さに欠け、目視不可の場所を惰性で割り続けていたのが原因。悔やまれます。
その後当材では3令幼虫を3匹回収。
見た食痕の数から逆算すると発見したのはごく1部。なんだかなぁーーー。
その後も移動し斜面を攻めたり色々と挑戦しましたが、夕方になりタイムアップ。
この日は計4本のオオクワ材を堪能できました。
とても充実した一日でした。
(欲を言えば生きてて欲しかった、あの亡骸…)
この日はA氏も私も疲労困憊で次の日帰ることに。
なんと宿泊まで…
夜ご飯もご馳走になりました。
美味しかったなぁ…
次の日は夏用のライトラ場所を探しにロケハン。
午前中はロケハン等に徹して午後には地元へ帰りました。お疲れ様でした。
帰宅後バラバラの"亡骸"を"泣きながら"組み立てました。符節はほとんど欠けていましたが、甲殻は接着するには無事でした。
以上!新潟県遠征でした。