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絵についての色々。
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絵本『ひとつの火』 できました!

第3回安城市新美南吉絵本大賞受賞作品の『ひとつの火』が、やっと10月に発売されました。それから1ヶ月ぐらい、やっと気持ちが落ち着いてきました。とにかく良い経験させていただいたなぁと感謝感謝です。 昨年12月に大賞受賞をお知らせいただいてから、すぐに編集の松田素子さんとお会いして作品について色々と意見交換をしました。原画を見ながら私がどう考えて描いたのか話したり、物語をより深く理解していくヒントをいくつも下さったり、構図のこと、ノドのこと、細かく打ち合わせしました。私にとって

第3回新美南吉絵本大賞いただきました

新美南吉さんの作品を絵本作品にして応募する新美南吉絵本大賞で、大賞をいただきました。何かで一番をいただくことが人生初なので、とても嬉しいです。 制作していた去年は、ムスメちゃんが不登校でほとんど家にいて、結構不安定で、家族も大変で、そんな中で夫が時間を作ってくれて、なんとか描きあげた作品でした。 描いた物語は、「ひとつの火」 このコンペティションの為に読んだ課題文で、はじめて出会った物語でした。 という文章で始まるこのお話は、 まだ小さい「わたし」が初めて擦ったマッ

アーティスト イン スクール〜小学校で制作した3週間

6月のことです。 私は3週間に渡って小学校の空き教室をお借りして、絵を描きました。 窓から見える山、子どもたちの授業中や遊ぶ声が聞こえてくる教室で、朝から夕方までみっちり、だいたい縦1メートル×横2メートルの水彩画を4枚。 こんなサイズを描いたのは久しぶりです。 実は思いの外広い空間で展覧会をすることになったのです。 せっかくだから、大きな作品を描いてしまおう。 売れる売れないなんて頭から放り投げて、絵と向き合おうと。 そうだ、大きな絵を描くモチベーションを保つ為に、子ど

絵と向き合う 今の私と向き合う

「ある夜の出来事」 と題した4枚の連作(響宴・エスケープ・束の間の休息・夜明け)を描きました。 1枚が畳より大きい水彩画です。 夕暮れから明け方へ、120人ぐらいの登場人物(人じゃない存在も含めて)が、それぞれ“そこ”にいます。 制作する前に、父が亡くなりました。死を目の当たりにして、まだ消化されていない悲しみや喪失感を持ちつつも、生き物として自然と受け止めている自分がいます。 だから『死』は描きたかった。 それから『生きること』と『新しい命』や『夜明け』に繋がる希

可愛いもの

可愛いものを、いろいろ作っていました。 「絵を飾る」ってハードルが高いでしょうか。 よく「飾るところがなくて」とおっしゃる方がいます。 作者の私は実はどこでもオッケーで、小さな額やカレンダーをトイレに飾ってくれてるの、すごく嬉しい。何気にトイレってじっくり絵と語れる時間だと思うので。 とはいえ、身に付けるものや小物だと、もっと手に取りやすいですよね。 ということで、水彩画の作品からブローチ作ってみました。 こちら、妖精ブローチシリーズの「ポットの妖精」。 マトリョー

この夏は、手描きTシャツ、いかがですか?

6月5日から始まる展示会用のTシャツを、作りまくっていたら、腰痛になりました。。。あははー。 作品の一部ですが、ご覧下さいませ。 明るい色のTシャツには、白を効かせてみました。個人的に自転車の好き。フレディーマーキュリーが心の中で歌っていました。バーイシコ 生成り色のTシャツは私の定番です。発色も良いので紙に描いた水彩みたいで好きです。紺色のTシャツを色抜きして、夜空や樹木を描くのも、ここ何年かの定番です。 マトリョーシカ。今回は濃い色Tシャツが多かったけど、生成りの方

生まれ変わっても絵描きでいたい

絵を描いています。 絵を描くことが、ものごころついた時から好きで、描いてさえいれば良かった。からかわれたり傷ついたことがあっても、絵を描いていれば、落ち着くことができた。 今でもずっと、そう。 色は美しいものです。 悲しくても憤っていても、色を塗るときには、色の美しさに心奪われます。 描きなぐったとしても、目の前の色の美しさに、ハッとして、自分を取り戻すことがあります。 色それ自体に、力があるように感じます。 水も美しいものです。 水に滲む絵の具やインク。絵の具

画家+イラストレーター+マトリョーシカ作家+絵本作家 =絵描き

私は絵を描く人だ。 と、小さい頃から、それは決定事項として自分の中にありました。 絵を描くこと、うん十年。 あれこれやっています。気が多いのが欠点かもしれませんが、とりあえずそれで生きてきました。でも人生も折り返してしばらく経つし、表現することにもっともっと真摯に向き合いたいと思っているこの頃です。 表現としての「絵」は、自分の中に潜って行く感じです。もしくは、私を通してするっと出てくるもの。個人的な感情の揺らぎから生まれる作品も、あれこれ事情を取り除いた後の純粋な部分は

小さなアトリエから見える景色

名古屋から岐阜県の山里加子母に移住して23年目になります。 加子母に暮らし始めた20代の頃、ずーっと名古屋でインドア暮らしだった私には、窓から見える「山」に実感が湧かず、なんだかテレビの画面を見ているようでした。絵も人物のみ。それが2年位経った頃、絵の中に窓が現れ窓から見えるのは木立。3年目には、絵の中に庭が現れ、小さな植物が生えました。意図的ではなく自然とそういう絵が浮かんできたのです。月日が経つにつれ、私の感覚の中に、山や木が現実のものとなり、その中に住んでいる動物の息

描くことで満たされる

1人+猫暮らしを10年近くやった後に、結婚しました(と同時に妊婦になりました)。1人暮らしの「時間」は全て私のもの。絵を描いたり、「イメージが湧いてくるのを待ってるの」なんて言ってダラダラしたりの繰り返し。寝すぎ故の夢見心地な不思議な頭でいろんな想像を創造していました。海の中をたゆたいながら深く深く潜っていく感じ。または、どんどん深く掘っていく感じ。あれは幸せな時間だった。 ところが、結婚して他人(夫)が居るとそんな訳にもいかず、いきなりツワリで寝込むし、子どもが生まれたら

オカリナに愛を込めて

夫で古楽器奏者のハルさんが隣の部屋で「オカリナ」を作ってます。まだ粘土の状態なのに「ピ〜」。音が出るんです(というかこの段階で出ないとダメなんだそうです)。ハルさんがコンサートでも演奏するアトリエ玉手箱謹製の「オカリナ」は、粘土から焼き上げ、音の調整までをハルさん、絵付けニス塗りを私が担当しています。どんな風に作っているか、ご紹介します。 はい。成形は正座です(笑)。柔らかい粘土を型取り、穴を開けたり歌口を作ったり。なかなか細かい作業です。「ヒーっ」とか「クーっ」とか独り言

「手描きTシャツ屋さん」にもなります。

私のお仕事は「絵描きさん」な訳ですが、紙やキャンバスはもちろん、いろんなものに絵を描きます。マトリョーシカもその一つですが、春麗らかな今の季節から夏までは「Tシャツ屋さん」にもなります。 「絵」は、自分と向き合って。「イラスト」は、お仕事の内容を考えて。では「Tシャツ」は、と言うと、着て楽しい、着て嬉しい、どんな人が着てくれるかしら、コーディネートは?、、、、と、肩の力を抜いて、楽しく可愛く描いています。赤ちゃんのロンパースなんか、とっても楽しい!すくすく元気に育ちますよう

着物好き 乙女好きに届けたい! 『大人の塗り絵 キモノ日和』!

おうち時間を楽しく過ごすために、私がみんなにできること!と考えて「大人の塗り絵」を描き出し、最速10日で冊子販売までこぎつけました。私頑張った!(笑)。とにかく早くお手元へ届けたい。今、おうちで楽しいことを。と熱い思いがたぎっていました(笑)。いいものできたと思います。ぜひ、遊んでください。 どうして 着物? どうして 乙女? それは、『着物』や『乙女』というものは、 ウキウキ感ハンパないから!です。 可愛い着物、可愛い女の子。 コロナも吹き飛ばす勢いがあります。(と思

コロナ禍の、心の移り変わりが絵に現れているようで

コロナ禍の最中、お仕事用ではなく、何かの為でなく、ただ湧き上がってくるものをインクで描きました。描くことで落ち着きを取り戻す毎日。3月末から4月末までのモノクロ作品です。 3月28日『無題』追記:絶望というより希望 3月29日『果実』 3月30日『みつめる』 4月6日『つかの間の休息』 4月10日『無題』 4月23日『spring』 4月24日『隠れ家』 #いま私にできること