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談志という人を笑う日

2011年11月21日に立川談志は亡くなった。それからちょうど8年が経った昨日、立川談志追善特別公演 談志まつり2019に行ってきた。
思えば、立川流だけの会は初めてだった。談志師匠の思い出をこれほどたくさん聴けたことが、有難い。みなさん「怖かった」のあとに、あれほどやさしい人はいない、っと。みんなに愛されていた人であることは、間違いない。
ワタシは、本や写真、映像でしか知らないが、人懐っこい人に見えてきたw

開口一番の立川平林師のマクラが、なんとも微笑ましかった。
外務省の仕事でアジアの国へ一緒に行ったとき、平林師は師匠にいつも言われている通り演目は、「平林」をかけたそうだ。外国語での説明もアドリブで入れて大爆笑。それを見た談志師匠が、機嫌よくなっちゃって「芝浜」をかけた。
外国人のお客は、シーーーーン。。。
そのあとの出来事もあり、師匠は怒って1人で帰ってしまう。外国から立川談志が、1人で飛行機に乗って日本へ帰る。その光景を実に楽しく懐かしみ、愛情を纏わせて語ってくれる。

笑って立川談志を想う。


やはり素晴らしかったのが、立川談春師。
冒頭、お墓参りに行ってきたと、この追善公演で報告してくれた。弟子が師匠に手を合わせるという、ごくごく当然なことをちゃんと聴けて、なんだかうれしくなった。どんなに忙しくとも、足を運び、11月21日に師匠を偲ぶ。
生死に関わらず、師弟という「理解を超えた関係」をワタシは、美しいと感じる。

談春師の演目は「棒鱈」。
談春師の田舎侍キャラが、強烈で笑ける!1月から12月までの訳のわからない唄は、ウザくて爆笑w


落語家は、多くを語るが、芸を鈍らせる核心は決して語らない。
おそらく、目的が核心を伝えるということではないからだと思う。

立川流の師匠たちは、何を想い、高座に上がったんだろうか。


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