きよすみ
カラッと壮快な気質が気持ちいい肌触りは、どこかラテン世界のその感じと似たものが香る気もする。同じ物語なのに、聴くたびに、少しずつ違う粗忽な登場人物、少しずつ違う粋な計らいの想像を掻き立てる。それは誤読も含めて個々の創造の域へと誘う。それが落語の國。
9月21日より新宿末廣亭を皮切りに、三代目柳亭小痴楽師の真打昇進披露の興行が始まっている。噺家が、一人前として認められるお祝いのお祭りである。お祝いのお祭りだから、所属する協会を横断して、いろいろな噺家が登場する。もちろん、門出を祝いにお客も寄席に行くのだ。 ワタシも初日に新宿末廣亭へ。小痴楽さんの出演は夜なので、早めのお昼すぎに行ってみると、もうすでに満席で立ち見。。。夕方になんとか2階席に座れた。 それほど人気のスター性を持っている噺家さんなのだ。 最近は、1人で真打昇進
この世の中にいろいろエンタメが溢れかえるほどあるのに、どうして落語に今さらハマるのか。自分でも摩訶不思議でした。落語にハマり始めて半年ほどが経って、一度コトバにしてみたいなと思いました。うまく綴れるかは別なんですが。。 私の今現在の状況も、もちろんハマるキッカケだっと思います。人のカッコ悪い部分でさえ肯定する世界は、救われるキモチになる。少なからずワタシの心象風景が投影されるのだろうと。 聴き終わった後の読後感がなんとも幸せなんですね。その感覚、その空間に包まれていたいか
2019年ワタシが聴いた落語533席で印象深い高座を振り返ってみようと思います。 柳家喬太郎師の「ハンバーグができるまで」 なぜそれほどまでにキュンとしちゃうものなのか。ニンジンの甘酸っぱい味がする、なんともステキな噺です。
2019年ワタシが聴いた落語533席で印象深い高座を振り返ってみようと思います。 瀧川鯉昇師の「千早ふる」です。 寄席だろうが、ものすごく大きな会場であってもまったくブレない師匠。 初めの沈黙の間合いで笑わなかったことはないです。 とぼけた内容をマジマジと話す師匠は、ステキな噺家さんです。 また来年も聴きたいです。 そして、よいお年をお迎えください。
2019年ワタシが聴いた落語533席で印象深い高座を振り返ってみようと思います。 五街道雲助師の「藁人形」です。 落語って、こんなに上品で美しい世界があるのかと思った高座でした。 ハメモノの三味線との重なりあいに初感動したのを憶えてます。 ワタシの中で、美しい落語といえば雲助師匠。 雲助一門もステキです!
2019年ワタシが聴いた落語533席で印象深い高座を振り返ってみようと思います。 まずは、神田松之丞です。 真景累ヶ淵 宗悦殺しを間近で聴いて素晴らしかった。美しくも儚い。その頃音源でよく聴いていたので、感動がハンパなかった。 終わってから隣りに座っていたジジイが、贅沢な大ネタやったって話しかけてきたのも印象的だったな。
去年の2018年12月20日に初めて落語を生で聴いた。初老の男性が話しているだけなのに、涙が出てきた。演技が抜群に上手というわけでもない。座布団の上に座って扇子と手拭いだけで、煙草やお箸の表現をする。身振り手振りもそれほど使わない。江戸らしき時代の物語だし、誰が喋ってるだとか、場面が変わっただとか、わからないこともあるが、丁寧に説明はしてくれない。 なのに、なぜ涙が出てくるのかよくわからなかった。とにかくスゴいと思った。この方がスゴいのか、落語がスゴいのか? しばらくして
いま年の瀬をいちばん感じさせるのは、やっぱり落語だ。銀座の街を歩いても、渋谷パルコに行こうとも、もうそれほど年末を感じることはない。落語を聴きはじめて、季節の移り変わりを想う気持ちが、わかるようになった。気がする。。 ワタシの今年さいごの落語は、池袋演芸場の昼席。トリは三遊亭白鳥師の「富Q」祭り!ラストは、パッと明るくいきたい!みなさん考えることは同じで、ずっと立ち見。それでもイイのだ。 出演者もよかった。初めに三遊亭わん丈さん。この方やっぱりおもしろい🤣お受験のマクラで
友人に、SWA(創作話芸アソシエーション)のことが書かれた本をもらった。まだしっかり読めてないんだけど、以前綴った時にモヤモヤしてたコトが書かれていた。 前綴ったのは、それぞれの物語が連なっていく相乗効果みたいなことだったと思う。 活動休止前のSWAの本には、それぞれの刺激を受けた興奮が描かれていた。ワタシも興奮した。 落語をするために、演者としての役割や、噺の演出までを手掛けるのは、基本1人で行うものだ。とても孤独な作業だし、さまざまな刺激を変換する能力が必要である。
今年最後の新宿末廣亭でした。 そして、しばらくの別れとなる。次行く予定は立たないし、ふらっと聴きに行くコトも、もうカンタンにはできないようになる。 落語は、ワタシを救ってくれた恩人であり、末廣亭に行くといつもと変わらず、迎えてくれる親友のような存在だった。 そして、いつもの見慣れた友人が下手側のどこかで笑っている。愛おしくてたまらない空間だ。 そんな寄席のトリは、林家彦いち師ってのもシアワセ感じさせてくれてありがとう。 大げさにいうのなら、ワタシの人生の価値観をこん
カレンダーもらったー‼️いまのワタシには、うれしい😆
SWA(創作話芸アソシエーション)へ行ってきました。 SWAというのは、8年ぶりに復活した新作落語などを行う4人のグループ。林家彦いち師、三遊亭白鳥師、春風亭昇太師、柳家喬太郎師という豪華メンバーな集団だ。もう、このメンツだけで興奮してしまう。 演目は、 ●柳家喬太郎 「八月下旬」 ●春風亭昇太 「心をこめて」 ●林家彦いち 「泣いたチビ玉」 ●三遊亭白鳥 「奥山病院綺譚(きたん)」 もちろん単体の噺で笑い転げたw さっきの噺で出てきたアイテムや人物が少しずつ、次の噺で
ありふれたストーリーのように思える。なのになぜこんなに涙が出るんだろう。それでいて、愉しくシアワセな気持ちにさせてくれる。志の輔師すばらしかったな。
今日は特別な日!また途切れてしまったけど、今日はホントたのしかった記念の日だ。ありがとう😊夢になるといけねぇ
11月に「五貫裁き」を聴いてすぐに独演会のチケットをとったのが、立川談春師。立川談春35周年記念独演の 『阿吽』(あうん)-平成から令和へ- へ行ってきました。 「文七元結」と「芝浜」という年末を彩る名作で、紅白なら何十年と連続で出場するような落語だ。 まず、会場がデカい!セットも凝ってる!長めの三味線が流れ、ついに立川談春師登場。小さい!なかなか前の席だけど小さく感じる!そして、座布団がデカい!!見たことないぐらい座布団フカフカそう! 音響の良さが、初め聴きにくかったけ
引き続き「柳家小三治・三三 親子会」について綴ります。 昨日は、弟子である柳家三三師が、かけた演目「火事息子」に込めた(であろう)想いを想像し綴りました。 そして、この会のトリ(ラスボスみたいな)は、師匠である柳家小三治師です。弟子のネタを聴いて、高座に上がる師匠は、どうするんだろう。 背筋の伸びた小三治師が、ゆっくりと高座に向かって歩いてくる。その様子は、まるで武士。悠然としている。 申し訳ないというか、なんというか、さっきまでのことを全部忘れてしまった。それほどに会場の