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「先生やリーダーをやめたくなった時に受ける講座」をやります【後編】

※この記事は前回からの続きです。

前回が「何を学ぶか(what)」だとすれば、今回は「どのように学ぶか(how)」の話をしたいと思います。この講座の学び方のコンセプトは、自分なりにいうとこうです。

「週末は森に集まって遊ぼう♪」

この講座は週末、金曜日の20:00から行われます。前回書いたような皆さまからの聞き取りに基づいて、一旦この時間としました。

しかし、「遊ぼう♪」とは?

それは、こんなお誘いです。

毎日忙しいかもしれないけれど、週末は、肩の力を抜いて、自分自身に立ち返ってこよう。自分の中にあるいきいきとした感覚とつながり、新しいやり方を共に学ぼう。

現場に立っておられる皆さんは、ほんとうに目が回るほど忙しい。少なからぬ方が、ギリギリのところで、一生懸命取り組んでいる。だからこそ、あえて週末くらいはリラックスして自分が学ぶために時間を過ごしてみませんか

その上で、前回も書いたように、この講座は、お互いをなぐさめることを目的とはしていません。その代わり、少しでも実現したい現実に近づくために応援しあえるつながりをさらに広げていきたいと思います。

そのためのこの講座での学び方のコンセプトを、詳しく言ってみます。

教室から森へ

この講座は、参加者のみなさんを、伝統的な教育の基盤である「管理/マネジメント」とは異なる学び方にお誘いします。管理の象徴が「教室(スクール型)」だとすれば、それとは異なる当たり前を持つ社会空間、これを「森」に喩えています。

具体的には、指導されない・管理されない・評価されない、学びの場とは、人と人の関わり合いとは、どういうことか、実際にこの講座の中で体験いただけるように準備をしています。

もしかしたら、本講座の参加者には、普段は職務上、人々を管理をせざるを得ないひともいるかもしれません。その中で無理に管理を手放すことはせずに、まずは週末に「森」の中でその練習をしてみませんか。

そんな「森」を共につくるために、この講座の中でみなさんと共有したい3つの重要なマインドセットがあります。

①講師と参加者の関係性

教えてもらう/あげる → 学び合う

もしあなたが以下のような期待をお持ちであれば、この講座はお勧めしません。
①講師が正しい答えを知っていて、それを教えてもらうことを期待している
②自分の知識をお披露目したい人、自分が信じる正しさを主張したい方(先生をしたいひと)

これらは、伝統的・教室的な学び方(教え方)です。しかし、対話の場づくり、ワークショップ、アクティブラーニング、つまり、「人がいきいきとつながり、自ら動き出す場」を学ぶためには、あまり役に立ちません。なぜなら、それらには、常に正しい・決まった答えが存在しないからです。

喩えるならば、ワークショップやアクティブラーニングづくりは、「パズルを正しく組み立てること」よりは、「みんなが気に入るように積み木を組み立てること」に似ています。あるいは、その土地の生態系をいかすようなガーデニング。

そこで、この講座の中では、参加者が互いの声を聞き合う時間を多くとっています。それを通じて、原理原則を、どのようにあなたが直面する実際の状況に適用するかどのようにあなたに関わる人にとって「いい場」をつくるかを共に探りましょう。

②意識の向け先

やらなきゃ・なんとかしなきゃ → 学ぶたのしさ・よろこび

この講座は「現場を変えたい」という方に呼びかけています。そんなみなさんがお持ちの「なんとかしたい」という気持ちを、この講座では大切に聞き合いたいと思います。それが、変化の種火だからです。

しかし、その問題の側面だけに意識を取られて、私たちの心身が燃やし尽くされてしまうことにも気をつけたいと思います。

そこで、この講座では、学ぶこと自体の楽しさ、変化する喜びに対して、注意をともに向けてみませんか。それは、無理に、ニコニコしろということではありません。自分がなんとかしたい対象としての問題の方だけではなく、それをなんとかしたいと自分が思えていることの可能性や力強さにも目を向けられないでしょうか。

そのような意識の持ち方は随時お誘いしたいですし、さらには、そのために役立つきっかけ、素朴に楽しいと思えるであろう体験もご用意しています。たとえば、ドキュメンタリー映像を視聴したり、近くの自然を散歩したりすること。「こんな風に学ぶことができるんだ!」。一緒にそのような学び方を探求しませんか。

③社会へのはたらきかけ方

既にあるものにNO →  新しい形を共に探求(まだないYESを共につくる)

私たちの日常会話や社会において、次のような声がしばしば聞かれます。
・あんなの意味ないよね
・今のアクティブラーニングって全然違うよね
・あんな地域づくりのワークショップは効果ないよね

こうした意見や主張は数多く存在します。特にSNSには、冷笑や揶揄が多くあると感じます。それらに「いいね!」スタンプを押す時、あるいは、あなたがスタンプをもらう時、私たちが感じるある種の気分は、日々のストレスの発散にもなるかもしれません。

私もそのようについ、そのように時間を過ごたことがありました。しかし、振り返ってみれば、それらはむやみに時間や感情を消費しただけでした。また、「類は友を呼ぶ」と言いますが、私たちが否定的な態度で社会に関わると、そういう人とのつながりが増えます。それは、かえって自分を不機嫌にさせるだけということもわかりました。

この講座では、「じゃあ代わりにこうしてみない?」「違うやり方を一緒に考えてみない?」と誘えるような私たちになることを一緒に目指しませんか。具体的には、前回のnoteにもあったように、人への声の掛け方や、話の聞き方から変わってくる人が多いと予想しています。もちろんそれ以外にも、どのような変化が起きるかは、人によって豊かに変わるでしょう。

新しい希望を森に集める

私は、「先生/リーダーをやめたくなった」という人たちの感性を、この社会の希望の灯火だと思っています。

わかりやすさのために語弊をおそれずに言うと、人やグループを、モノみたいに指示命令・管理することは、社会・組織の健全性にとって「賢くない」と思える人たちが集う場です。

よりみなが自分らしく、自由に共に生きられる未来に向かう希望。今は、社会のさまざまなところに散らばって、孤軍奮闘している、その小さな灯火が、あつまる場所をつくれないでしょうか。

週末はいつもの場所をはなれ、うつくしい森に旅に出る。
それが「みまもりのもり」です。

お申し込み、参加費、講師など詳細については公式WEBサイトをご覧下さい。割引制度も期間限定でいくつか用意しています。

無料説明会

本講座にお申し込みいただく前に、講座の特徴、講師や参加者の雰囲気を感じていたき、より安心してご参加いただくために無料説明会を開催します。お気軽にご参加ください。

<内容(予定)>
・この講座の特徴や楽しみ方
・立ち上げのストーリー
・参加者同士での対話の体験
・質疑応答

最後までお呼びいただきありがとうございました。ご一緒できることを心から楽しみにしています。

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