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【大河ドラマ】鎌倉殿の13人 第34回&第35回感想
完全に開き直ったのんびり書く大河ドラマ感想
今回は9月4日放送の第34回「理想の結婚」、9月11日放送の第35回「苦い盃」です。
第34回
第34回のサブタイトルは「理想の結婚」。
主人公・北条義時と鎌倉殿・源実朝の婚姻が話のメイン。
前回も政子が実朝に「和歌をやらせてやりたい」と語るシーンがありましたが、今回は政子が実朝のために和歌を書き写し、それを実朝が手に取ることで本格的に和歌に目覚める……という良い脚本。
ただ、約2か月遅れの感想だから書けることですが、この後はあまり歌人・源実朝という側面はいまのところ(10月30日現在)上手く描けていないような気もします。
実朝と和田義盛との交流、しし汁(しし=鹿肉、もみじ鍋)を囲むシーンは心温まるシーン。和田合戦へとつながる伏線。
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義時の三人目の妻・のえはなかなか表裏があってクセが強い女性。
伊賀朝光の娘、つまりは伊賀氏の女性ではなく二階堂行政の孫という属性で登場したのは意外でした。
承久の乱、義時の死後の政変を見る上では「伊賀氏」のブランドがカギになると思うのですが、そこは深堀りしないんですかね?
第35回
第35回は畠山重忠の乱のプロローグ的な話。
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後鳥羽院にも信頼された平賀朝雅。
父・平賀義信は平治の乱で頼朝の父・義朝の軍に加わっており、源氏将軍家と付き合いの長い名門。
北条時政・りく(牧の方)の娘との婚姻は北条氏、平賀氏双方にとってwin-winなものであったろうと思います。
朝雅が源仲章にそそのかされて北条政範を毒殺するという脚本はドラマ的に面白いですが、さすがに史実ではないだろうと思います。
(政範の急逝の理由は不明)
史料にある朝雅と畠山重忠の息子・重保の口論を事件に絡めて回収したりするのは脚本としてよくできていると思いましたが。
北条政範はあきらかに父・時政の後継者として育てられていて、ここで死ななければ義時が執権になることもなかったかもしれない……という重要人物ですが、大河では出番少なくあっさり退場。
政子・義時との絡みもほとんどなく、少し残念でした。
過去に書いた第34・35回の関連記事は下記の通り。
合わせてお読みください。
平賀朝雅が平氏残党を鎮圧した「三日平氏の乱」は大河ではカット。
大河では小悪党な貴族風ですが、私は朝雅はなかなかやり手の印象を持っております。後鳥羽院の厚遇も単に源氏だからというわけではないと思います。
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