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【大河ドラマ】鎌倉殿の13人 第2回「佐殿の腹」感想

第2回感想です。

初登場組を中心に書いていこうかと思います。

まず、大庭景親、大物の風格!

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これよりおよそ20年前、保元元年(1156)の保元の乱にも参戦した歴戦のつわもの。
ヤクザの格は「どれだけ喧嘩に勝ったか」ではなく「どれだけ喧嘩を仲裁したか」だなんて言われたりもしますが、北条と伊東の諍いを見事に仲裁。
いずれ源頼朝が乗り越えねばならぬ壁としてしっかりと格を見せる初登場となりました。
國村隼も良い演技をしますね。渋い、そしてカッコいい。
普段はのほほんとしている北条時政が断固として頼朝の身柄明け渡しを拒否するのも坂東武者の意地が見える良いシーンでした。

比企一族も初登場でした。

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頼朝の乳母・比企尼からは当時の後家の発言権の強さが垣間見れましたね。
これは決して比企尼が個人として口うるさい女性だったというわけではなく、平安時代後期、後家(未亡人)は亡くなった前当主に代わって家長権を行使したり、次期当主を監督するということがありました。
平清盛の継母である池禅尼が助命を嘆願したことで頼朝は死罪を免れて伊豆に流罪となったわけですが、これも後家の発言権の強さを示す逸話。
大河中盤以降、頼朝の死後の鎌倉幕府に政子が介入するという話に繋がっていきますので、この後家の持つ力の強さは押さえておくべきポイントです。

比企氏はこの後、北条氏と幕政の主導権争いを繰り広げるライバルとなる一門ですから、キャラが立つように上手く描いて欲しいなと。

りく(牧の方)も第2話で初登場。

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ただ、宗時・政子・義時との初対面は次回以降に持ち越しでした。
八重と政子の対話のシーンも良かったですし、政子とりく、この2人の関係がどのように描かれていくかは楽しみにしたいポイント。
なおりくが時政を「しーさま」と呼ぶのは北条四郎時政だからですね。

あと平清盛の三男・宗盛(小泉孝太郎)も初登場でした。
テロップでは「清盛嫡男」となっていましたが、劇中の時点ではまだ清盛の長男の重盛は存命ですから「嫡男」と言っていいかは微妙ですね。
登場人物が多いと視聴者は混乱しますので、重盛は完全にいない扱いというのはやむをえないこととは思います。

2話最後、頼朝が義時を信頼して「悲願」を明かすシーンは名シーンでした。
ただ、頼朝の「お前だけに明かす」はホントかよ~という感じもあり、次回以降に注目。
ただ、義時にとっては間違いなく
「その日、少年は運命に出会った。」
ということなのでしょうね。

次回は後白河院の第三皇子・以仁王が登場のようです。
朝廷サイドの人物の登場で、現状坂東の片隅の出来事でしかない物語に膨らみがでてきますね。
来週も楽しみです。

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