お菓子屋さん目線のタイの食品
焼き菓子と言えば寒い国のものと考えてしまいマンネリ化しがちな今日この頃。
新たな味覚を求めて今年の6月にタイに。
この文章は私が体感したタイの味を詰め込んだお菓子セットをお買い上げの方に食べながら楽しんで欲しいと制作した記事だ。
店主手書きイラスト付きの実際の冊子も◎
お菓子で使えそうなタイの香り、製菓衛生師から見た衛生管理の事、独自目線の5泊7日のタイ旅行の思い出をお届けします。
救世主BANANAパウンド
タイの衛星観念について、日本では絶対にあり得ないなという場面を良く見た。
現地の人は本当にお腹が強いんだろうなあとも感じ、同時に日本人はとても弱くなっていっていることも感じる。
抽象的な言い方になってしまうが、災害大国の日本なのに災害時に弱い体を私生活から作ってしまっていると私は思う。
幼い頃山の中で育った私はいわゆる食中毒になったことが一度もないぐらい強い。だからこそ怖い。
製菓衛生師という国家試験に受かる為にたくさんの勉強したので、基本的なことはわかっているつもり。
その為、ここは絶対に危ないだろという場所は避けていた。
私は日本で飲食業をしている身だから。
例えば・・・
・お客様が全然入っていない店のものを買わない(食材の回転が悪いから)
・コンセントや大きいクーラーボックスがある屋台を選ぶ
・水回りがあるか確認・スムージー屋さんでもゴム手袋しているところは特に良い
など。
基本的には屋台でも目の前でちゃんと加熱してくれたものや、フルーツそのままだったらだったら食べる。
しかし、無意識に不安になってしまっていたのは確かだ。
そんな中なんとなく私が食欲が出たのは、ゲストハウスのモーニングで出してくれた、しっとりしたチョコバナナパウンドケーキ。
その美味しさに心がホッとしたのです。
そんな思い出のチョコバナナのパウンドケーキ思い出しながら作りました。
ココナッツオイルは実際にタイのスーパーで迷いながら選んできたものです◎
魅惑のタイティー
彼氏くんが旅先で飲んでいたものと言えば、マンゴースムージーと「タイティー」。
交互に買っていて相当に気に入ったことがわかった。
タイティーとはバニラなどの薬味を配合したこのタイ式ミルクティーで、牛乳や濃厚なコンデンスミルクがたっぷり入り、色は一般的に天然の色素が用いられオレンジ色。
個性的な香りが特徴的で癖になる。
日本人には甘いが、甘さ控えもお願いできるところがgood。
マンゴースムージーは言わずと知れた美味しさである。
元勤め先が高級ホテルだったので、国産のアンプルマンゴーは美味しく、輸入のマンゴーは繊維がかたくえぐみがあると勘違いしていた。
その土地の一番美味しい時期に採れたものをすぐ食べれるのは美味しいに決まっている。
美味しくないのではないかと疑ってしまい申し訳ない気持ちでいっぱいだ。
今回は何種類か食べたドライマンゴーで一番美味しかったものをセレクトしてきた◎
本来ならばこちらで買ってきた茶葉やマンゴーを小売にして付けたいところなのだが、これ自身を売っていいのか分からずバターサンドに。
流行に負け気味なパンダン
タイで抹茶みたいな役割でよく見たのがパンダンという植物。最初は笹みたいなイラストにpandanという文字。
「タイでは笹が入ったお菓子があるんだなあ」と興味津々で食べてみた。
「いや、これ笹じゃない。」私は幼いころ山で育っていたので笹は食べたことがある。
圧倒的に笹ではない甘い香りがしたのだ。
ちゃんと調べてみた結果これはパンダンリーフ(和名:ニオイタコノキ)という中国南部から東南アジア原産のタコノキ科の植物らしい。
固い葉は、独特の甘い香りがあり、東洋のバニラとも呼ばれているらしく、料理や着色に使われる。
確かにバニラや炊き立てのタイ米の様な香りがした。
好き嫌いは別れそうな味だが、私は新しい香りに出会えたことだけでも嬉しかった。
そこからキットカットやクッキーココナツプリン郷土菓子の緑っぽいものを選ぶと大体パンダンが入っていてなんだか嬉しい気持ちに。
これはチェンマイまでの話。
なんとバンコクに移動後、お店では日本の「抹茶」が大流行していた。
抹茶を立てる茶筅(ちゃせん)を置いてるコーヒースタンドもあった。
MOCHAだったりOCHAだったり、いくつかの誤字は見つけたがそれぐらいタイの人に知れ渡っているのが伝わる。
チェンマイではキットカットはパンダンだったのにバンコクでは抹茶のキットカットが。
お土産で買って帰ろうとしたのに、涙。
いや、気持ちは分かる。
私も抹茶好きだ。
「でも自分の国のものを推していくってすごく大切なことなんだよ」とこっそり呟いてしまった。
これからも私はタイに行った時はパンダンを選び続けるだろう。
何を選んでもココナッツ
題名の通り、タイに行って思ったことは何を選んでも大体ココナッツが入っている。
ということ。
私たちはタイ語が読めないので、Google翻訳で読み込んでメニューを見ていました。
例えばこれ「ต้มยำกุ้ง 」「chicken soup-チキンスープ」でもこれ「トムヤムクン」ココナッツ入ってるやつ〜!
そして薬味がすごいなんだこれ…
うちのクッキーに使ってるコブミカンだー!
となんだか大興奮。
屋台どこに行ってもフレッシュのココナッツジュースが売っているところも嬉しい。
行ってみたかったオーガニックカフェで郷土菓子を選ぶとまたココナッツプリンやら何やら。
ココナッツが入っているお菓子ばかり。
そんな気持ちを表したくて、出来る限りココナッツが入ったお菓子をセットに詰め込みました。
そしてタイでは米文化多種多様な米製品がある。
米とココナッツの組み合わせの料理は毎日食べた気がする。
そんな食文化をお菓子を通して一緒に体感していただけると嬉しい。
皆様に少しでもタイの香りが届きますように。
#忘れられない旅
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