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読書感想ストーリー「ぼくはチャッピ日本日本

日本は、時代に年号という名前をつけて
その時、その数年や数十年を、愛しく懸命に生きる
明治時代、大正時代、昭和時代、平成時代、そして令和時代と
出生地に戸籍の証明があるように、生まれたそのときにも生きた戸籍をもとめる

自分の由緒を作って何になる?

自分がいま、生きているという自分だけの証が欲しい
それがないと、千の風になってしまう

ここからはじまる、自分のための第一歩
記念すべきこの一歩に、大いなる勲章を与えようじゃないか
今から踏み出す一歩はかならず、幸せに通じているに違いない

そう信じて、そう願って、そして忘れないように
名前というものが刻まれる
もし、名前に辛い幻想がこもっているとしたら、それは名前ではなく
私の人生の略称にすぎない

あなたの名前は、素敵ね
あなたの名前は、幸せしか感じられない
あなたの名前は、明るい未来
あなたの名前は、壮大な夢
あなたの名前は、偉大な強さ
あなたの名前は、美しい謙譲
きっと、そのとおりになる
きっと、そのとおりになる

古い名前に別れを告げて、新しい名前に生まれ変わる花嫁は

だから静かに、泣くのです

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