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【児発・放デイ開所の記録】No3.物件探し開始…難航中

インターネットを利用した情報収集で課題が明らかになり、信頼性のある支援が必要と感じ、行政書士やLITALICO社の開業サポートを検討。LITALICO社の説明会に参加し、サポート内容や費用について詳細を知り、悩みながらも契約。


コンサルを依頼することを決めたのだが、会社の決算の関係で、支払いやらなんやらを行っていたら、コンサル開始が4月になってしまっていた。

LITALICO社との契約が完了すると、早速面談日が設定され、初回面談が開始された。1対1で、初回はほぼ1日くらいかけてこれから何をしなければいけないのか、開所までのステップなど全体像のお話をいただいた。ボリュームはかなり多く、覚えきるのは無理だ…

「出店エリアはどうしますか?」

会社が足立区であることや近隣に児発や放デイがないことは分かっていたため、足立区内で開所を目指そうと思っていた。あとは隣接している埼玉県川口市が候補かなぁくらいに思っていた。

「エリアについては今の段階で決め切る必要はないですが、まずは総量規制について確認してください」

総量規制、聞きなれない言葉ではあるが、出店エリアを決めるにあたり、候補となる指定権者(自治体)に確認する必要があるとのことだった。

総量規制がかかってしまうとそのエリアでの新規開所ができなくなってしまうので、最も先に確認しなけれならないことであった。

すぐに足立区と川口市の担当課に連絡して、総量規制について確認を行った。今年、来年あたりで総量規制をかける予定はあるかどうか?という点である。

まず、足立区に確認したところ、総量規制の予定もないとのことであった。

「どのあたりに開所予定ですか?」

詳細なエリアを伝えると、その地域は数も足りていないので是非という感じであった。詳細が決まったら、情報を教えてもらいたいと好意的な印象を受けた。結局、足立区で開所できなくて、すみません。

次に、川口市についても総量規制の予定はないとのことであった。足立区に比べると淡白な印象を受けたが、これで安心して物件探しを進めることができると感じた。

足立区を第一希望として物件を探していたのだが、実は早々に諦めていた。

物件が全く見当たらない。

どんな物件でも良いわけではなく、様々な規定がある。ある程度は決まってはいるが、具体的には指定権者のガイドラインを見るのが良いだろう。結構違うので。そして、わからなければ確認するのが良い。

私が探していた条件としては、新耐震基準以降に建てられ、70平米以上、家賃が20万円以内かつ、検査済証があり、自動火災報知器を設置されており、児童福祉事業という業態が問題ない物件である。今考えてもかなり厳しい条件だと思う。

実際その通りで、近隣の不動産屋に10件弱に声をかけたものの、全くダメであった。

児発、放デイを開所したいという問い合わせは不動産屋にもかなりあるようで、半ばうんざりした対応のところもあった。

「検査済証がないとダメですかね?」

「自火報(自動火災報知機)は必須ですかね?」

検査済証が何を示すものなのかもイマイチ理解できておらず、自火報という単語は聞き取れず、聞き直すも分からず。不動産屋との会話もあまり嚙み合ってなかったのかもしれない。事前にもっと知識を付けて臨むべきだったと反省した。

それでも児発・放デイ開所の物件相談は多いようで、
同じような問い合わせが多々あるため、良い物件があると、すぐ埋まってしまう状況は理解した。

すでに焦っていた。

何が困るかというと、物件が決まらないとあとの準備が全て進まないからである。融資を受けるのも、求人を出すのも、内装工事も場所がなければ始まらない。

物件が見つかってもすぐに契約できるとは限らないし、手続きなどを考えると早いに越したことはない。

物件に求める条件としては、それだけではない。

近隣の建物の確認を同時に進めなければならない。風営法に関する店舗が一定の距離内にあると、そこでは開所することができないからである。

そのため、良さそうな物件があると、詳細な物件情報を指定権者に送り、こちらの物件で検討しているが立地は問題ないでしょうかと何度も確認した。

「居抜き物件を探すのが良い。」

費用的にはそれが1番、そうコンサルには言われていた。
しかし物件がないのだからどうしようない。

足立区で開所を諦めた理由としては物件が見つからないことが一番の理由だが、その他にも要因はあった。

都内で開所する場合には年度はじめに説明会があり、参加後レポートなども提出しなければ、事前相談を行うことができない。つまり開所ができない。

質の悪い事業者を排除するためだと思われるが、中々やることが多い。

一方、川口市ではそのようなことはなかった。また、物件数も多く、家賃もやはり都内より安い。

既存事業の関係から川口市に足を運ぶことも多かったので、都内での開所は諦め、川口市での開所を目指すことにした。

川口市でも物件探しを始めたのだが、都内と状況はあまり変わらなかった。

今度はウェブサイトを中心に探し、良さそうな物件があれば問い合わせを行って、不動産屋とやり取りを行う。その繰り返しだった。

毎日、ウェブサイトに更新がないかチェックし、問い合わせを行っては諦めて、心が折れそうだった。メールでの問い合わせには返信がない所もあり、多くの不動産屋はあまり相手にしてくれないという印象だった。

本当に見つかるのだろうか…


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