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【児発・放デイ開所の記録】No1.始めてみよう、児童発達支援・放課後デイサービス

2024年4月開所を目指して、埼玉県川口市に児童発達支援・放課後デイサービス事業の準備を進めています。

これから事業所を開所したいと思っている方のため、自分の記録のためにできるだけ細かく記していきたいと思います。


2023年2月。起業して1年目だったが、おかげさまで仕事をいただくことができ、忙しくしているうちに気づくと年が変わっていた。2月に入るとそんな忙しさも落ち着き、色々と考える余裕がでてきた。

会社をどうしたいのか?何をするべきなのか?何ができるのか?

これまで大学と大学院と社会福祉分野で学んできたが、新卒での就職先はIT企業。データを活用して公衆衛生関連の支援を行うことは多々あったので、隣接領域で仕事はしていた。

しかし、直接支援の現場に出たことがない。資格として社会福祉士も持ってはいるがペーパーなので、仕事では保健師さんと会話する場面が多いのだが、結構恥ずかしく思っていた節もある。

データを見ているだけでは見えないことも多い。やっぱり直接支援もやりながら、データを取りながらより良い支援の在り方を考え、支援として還元していきたい。そんな思いを持っていた。

また、これまでの経験も活かせないかと考えた。IT企業に入社してデータだけでなく、システムエンジニアとしてシステムの導入や保守も経験したことで大分、昔よりIT関連については詳しくなったと自信を持って言える。

どんどん進化する技術や環境に毎日驚いている。仕事はフルリモートでも完結するし、AIが絵を描き始めて、自然な会話もできるようになってしまった。働き方も価値観も変わっていく、無理に今の生活を維持しようとするより、自分に合った生き方をその時代で見つける方がいいよね。

それは、障害を持っていたとしても、現代の社会ならITスキルやリテラシーなどを身に付ければ生きやすいのではないか?もしくは生き方の幅が広がるのではないか?

いま、思い返せばそんなことを感じた経験は多々あったと思う。
十数年前、筋ジストロフィーの友人がサイバー大学に通っていると言っており、オンラインで授業やミーティングなど完結できるからと聞いて驚いたこと。
重度障害の方が、ヘルパーさんに指示を出し、タイピングしてもらいプログラムを作っている光景を見たこと。

昔から思っていたが、取り組むことができないのであまり考えないようにしていたのかもしれない。

でも、今ならできる!

あとは長年の疑問というかモヤモヤ。
障害を持つ子どもにとって、学力で張り合うのは本人のためになるのか?
学校教育は、基礎的な読み書きや計算、対人・集団でのコミュニケーションを培う上ではとても大切だと思う。

ただ、長期的な目線で見た時に学校で勉強ができれば良いわけではない。その先の生活までを考えなければならない。比べられて自己肯定感を下げていくよりも得意や好きなことを見つけて欲しい。なら、早めにITスキルの獲得を目指してトレーニングするのが今後の生活のためには良いのではないか。

これはプログラミングを早期から行うということではなく、その基礎となる考え方(ロジカルシンキング)やアルゴリズムなど段階追って提供する。

合わせて一般的な療育は必要だと思っており、SSTやABAを活用した支援と提供することで効果を発揮できると考えた。

そのため、障害を持つ子どもが将来生活するための選択肢を増やすためにも、児童発達支援・放課後デイサービスの事業所を開所しようと思った。

あとは、
大学と大学院の専攻は地域福祉だったので、直接支援というよりは間接支援を研究テーマとして取り組んでいた。

社会福祉と言えば、高齢者介護のイメージが強いかもしれないが、地域福祉は、地域の課題解決力強化のためのお手伝いというのが分かりやすいのかもしれない。地域での困りごとに対して、そこに住む住民で解決するにはどうすれば良いのか、支援のネットワーク形成を支援するなどである。

身近な所では、市町村社会福祉協議会など地域福祉を担う拠点である。
昔、NHKで「サイレントプア」というドラマがあり、深田恭子が社会福祉協議会のCSW(コミュニティ・ソーシャルワーカー)役を演じて社会福祉分野では話題になったことがある。

直接支援も必要なんだけど、地域の居場所も必要だ。人々がつながりを持てるような場所にしたいな、とも漠然と考えていた…

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