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「この人が好き」だと自覚するのはいつなのか?〜『その女、ジルバ』第6話レビュー〜

フジテレビ系オトナの土ドラ枠で放送中その女、ジルバ第6話を通して、今日は恋に関する2つのテーマについて考えてみたいと思う。(ネタバレ有なのでご注意ください!)

※ドラマの魅力については第1話のレビューで紹介しています!

※ちなみに、今週末(2/20)まで第1〜6話がTVerで観れるようです!私は1円も儲かりませんが良いドラマなのでおすすめします!

「クリスマスに一緒に過ごす恋人がいない=負け組」という方程式

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主人公の新が働くバーのクリスマスパーティーに誘われたスミレが大喜びした後に、こんなことを話し始める。

「世の中で一番嫌いなものクリスマスと正月だから。去年も、その前も、その前の前もずっと一人。クリスマスなんて男のいない独身女子には寂しさの拷問みたいな日じゃん」

私が働く会社では12月末は繁忙期なのだが、「クリスマスなのに仕事で嫌だね」とか、クリスマスの予定を聞かれて特にないと答えると「仕事だから予定入れられないよね」とか、フォローしてくる人が多い。クリスマスは恋人と過ごすもの、一緒に過ごす人がいなければ残念がらなければならない、クリスマスを一人で過ごすのは負け組、という同調圧力があまりにも強すぎる。そのせいでスミレちゃんのように寂しさを実感してしまう人もいるだろうし、デミロマンティック(人を好きになるのに時間がかかる)の私なんかは寂しそうに振る舞わなくてはいけないこと自体が辛かったりする。

「この人が好き」だと自覚するのはいつなのか?

新が働くお店の常連客・石動は、前から新のことが気になっているようで、クリスマスの日にお花のプレゼントを用意していた。ところが、相席になったスミレと話すうちに心が通じ合い、最終的にお花をスミレにプレゼントし、二人は両思いになった。

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私は時間をかけて相手のことを知らないと恋をしないセクシュアリティなので全く共感はできないけれど、そういう恋愛の形があることは理解できる。振り返ってみれば、6話以前から石動さんとスミレちゃんの相性が良さそうなフラグは立っていたし、現実世界でも恋愛相談をしていた相手のことを好きになる、という話も耳にする。では、「この人が好き」だと自覚するのはいつなのだろうか?

スミレちゃんの方はわかりやすかった。しばらく恋愛をしておらず、女性として優しく接してもらったことに喜びを感じたことがきっかけだと思われる。残念ながら石動さんの心情描写は少なめで、いつスミレちゃんのことを好きになったのかがよくわからなかった。

私の場合はどうだろうか?恋をすること自体が少ないけれど、ごくたまに、1年以上ほぼ毎日顔を合わせているような人のことをある日突然好きになったりする。たぶん、それまでの会話や普段の立ち振る舞いから無意識に感じ取っていた魅力の積み重ねが恋愛感情を生み出しているのだと思うけど、例えるなら、コップの水が溢れるまで、コップに水が注がれていることに気づけないのだ(これ、共感してもらえる人いる?)。こんな調子だから、少なくともこの人が好きだと思ってたのに、よく考えたらあの人の方が好きだった、という経験は皆無である。


石動さん&スミレちゃんカップルはとても素敵だったけど、すぐに人を好きになる恋愛ドラマはやっぱり共感するのは難しいです(否定しているわけではないですよ)。月並みな表現ですが、恋愛は本当に十人十色だと思います。どうしたら人を好きになるかなんて人それぞれだし、同じ人でもその時によって違うことだってあるでしょうし。

オチのない記事ですみません。このテーマについては、もう一度別記事で掘り下げたいくらいです。


恋愛しない人が浮かない世の中に変える活動をするために使います。エッセイ以外にも小説を書いたり、歌も作っています。