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恋人がいない=出会いを求めている という方程式は成立しない|デミロマンティックの私に見える世界

世の中の会話という会話は、みんなが恋愛をしたいと思ってるという前提で話が進む。

「彼氏いるの?」と聞かれて、いないと答えると、出会いがほしいよねとか、マッチングアプリがおすすめだよとか、どんな人がタイプなの?とか、必ず“恋人募集中の人”と位置付けられてしまう。

根掘り葉掘り散々質問されて、私に一度も恋人がいなかったことを知って、ようやく「そもそも彼氏欲しいとも思わない?」と聞かれたことはあったけど、それも未確認生物に出会ったかのような接し方をされたのでいい気分ではなかった。

ちなみに、その時は苦肉の策で「(恋人)いないよりはいた方がいい」と答えた。このときはデミロマンティックも自認していなかったし、アセクシュアルのように全く恋愛感情がないわけではないから難しいところである。

どうして、恋人がいる状態が正しいとされる世界になってしまったのだろうか?

最近では、「彼氏/彼女いるの?」という聞き方ではなく「恋人いるの?」という聞き方にしよう、という風潮があって、それも多様な恋愛の在り方を認めるための大事な1歩だとは思う。でも、そもそも恋愛について話すことを求められること自体が苦しい人もいる。

恋愛のようなプライベートな話は、本人から話し始めるまで深掘りしない、というのが個人的には理想のコミュニケーションスタイルだ。正直に話すとバカにされたり無駄に傷つくことが多かったから、恋愛の話題は話したい人だけが話せばいいと思う。別にこちらは恋愛の話をするなと言っているわけではなくて、振られるのが嫌なだけなのである。

じゃあもし、デミロマンティックに理解があって、傷つくことがなかったとしたら?私は恋愛の話を楽しめるのだろうか?どんな内容なら会話に入れるのだろうか?

それを考えるのは、今後の自分への宿題にしたいと思います。


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恋愛しない人が浮かない世の中に変える活動をするために使います。エッセイ以外にも小説を書いたり、歌も作っています。