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ロックへの道 ~逆学歴社会

ロッカー、およびパンクスに必要のないもの。むしろ邪魔なもの。

それは学歴である。

今は知らないが、そしてジャンルによっても違うのかもしれないが、
私がいた環境では四大卒、もしくは在学中の人は、それをひた隠しにしていた。ダサい、気合が入ってない、所詮普通の人、と思われるからだ。
一般社会では、良い大学に行けば周りから尊敬されるものだが、バンド界隈では違う。
最も崇められるのは

高校中退

である。

私のロクデナシの彼の友達は、高校中退で神扱いされていたが、
どうして中退したのか聞いたら、

「知り合いがいないから」

と言っていたそうだ。
私のロクデナシの彼は四大卒だったが、彼の場合は学校は行ったものの、天性の社会不適合タイプだったので、彼も私の友人達には崇められていた。
私のライブだというのに、「今日ヨシダくん(仮名)来てないの?」と尋ねられ、今日は来ないと言うとガッカリされるという、大変屈辱的なこともあった。

アウトローが崇められるわけだ。
そうなると何が起こるか?
ちょっとワガママを言って周りを困らせたり、変人を装う人間が出てくるのだ。
今まで普通だったのに、急に言いたい事を言い出し、対バンのバンドに喧嘩を売るような事をしたり、周りを困惑させる。
君はこないだまで普通の人だったじゃないか
社会不適合者のフリはすぐバレるし、バレたら四大卒よりダサいし、周りからも心底嫌われる。

私はロックでありたいと思いながらも、社会適合タイプだったので、
ロクデナシの彼のロジックが心底分からず、よく喧嘩した。

そんな環境に長い事いたために、一般社会に身を置くようになってからも、周りの高学歴にもビビらず、無駄に自分を卑下するような事もなかったので、良かったなあと思っている。
学歴にコンプレックスがある人は一度バンドをやってみると良い。
崇められる可能性がある。

どうもこんにちは、高卒です。

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