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日本語教師になる前の事

ときどき日本語の教え方についての講座を開催しています。

開催と言ってもたいていは一対一で、日本語教師になったものの今一つ教え方に不満と言う方に、今までの経験をもとに独断偏見のアドバイスをしているだけなのですが。

そこでよく聞かれるのが「日本語教育能力検定」を受けたほうがいいのですか?と言う質問です。

いいかどうかは個々の考えがあるのでなんとも言えませんが、私は不合格でした。当時、仕事と子育てをしながら分厚い本を必死に勉強し、試験当日は寒さと緊張で震えたのを今でもありありと思い出します。

もう1度受けようと言う気力もなく、養成講座に通い始めたのですが、結果的にはそれでよかったのかなと思います。必死に試験勉強をしても、実際に人を前にして、どうやって教えるのかまるで雲をつかむような感じだったからです。

当時私は幼稚園で英語を教えていたので、人に教えることには多少慣れてはいましたが、大学は教育学部でもなく、実はその前はと言うと、さまざまな職を転々としていました。リサイクルショップの経営、懐石料理店のお運び、チラシ配り、エキストラなどなど数えればきりがない位です。思えばアルバイトの数だけは人に負けないかもしれません。そしてその一つ一つが中途半端でありながらも今の仕事になんとなく役に立ってるような気がします。

もちろん日本語教育には全く関係がないのですが、なんといいますか、色々なタイプの人とどう付き合うかを学んできたような気がします。


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