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思想やイデオロギーにある、反ユダヤ主義の正体

以下の図表を見て、今、まさに起こっていることだと合点が行きました。

https://x.com/Jsp_Nic/status/1837197566552985816


https://x.com/6mGV8aMqD8JY7M6/status/1838584637473591614

どれだけの人が、一般の人だけでなく、学者も、また政府までが、思想的に、信条的に極端に傾き、反イスラエル、反ユダヤになっていることでしょうか。

思想的には全く相いれない、「極左」「極右」そして「イスラム主義」は「反ユダヤ」で一致します。ここに、霊的にサタンの深みがあると私は思っています。


人間の歴史に居続けたユダヤ民族

ユダヤ人は、歴史や文明の大事な部分を担ってきました。そこには、普遍的な価値もあれば、民族的なまとまりもあります。宗教的には、アブラハムを父祖としており、キリスト教はキリストにあってその子孫とみなし、イシュマエルを通してイスラム教はその子孫とみなしています。人類のあり方の中心的な存在であり続けたのです。

このことを示すために、クローバーの形によって、欧州、アフリカ、アジアをつなぐ要としてエルサレムを中心に持ってきている絵画があります。

https://centrici.hypotheses.org/215

これを聖書的には、「神に愛された選びの民」ということで証しされています。

バランスを崩す時、反ユダヤに傾く

政治的に右であろうが、左であろうが、この全体的のまとまりを見れば、ユダヤ人には、一定の評価をしないといけなくなります。

米国では、保守派はイスラエルとの連帯を強調、リベラル派も従来は同じです。少数派としてのユダヤ人と、民族自決権を持っているとしてイスラエルを認めるのが後者です。保守派は、ユダヤ・キリスト教の伝統的価値観の共有です。

ところが、そこにはイスラム勢力があり、イスラエルの抹殺を熱望しています。イスラムは、ユダヤ・キリスト教の後に啓示が完成したと信じているので、キリスト教の支配と、ユダヤ人の主権回復は、あってはならないのです。イスラムが徐々に歴史の中で支配を広げ、世界がイスラム化すると終わりが来ると信じているからです。

なぜ欧米列強による支配、それからユダヤ人が主権を持ったのかと自問自答して、イスラムにきちんと回帰していないからだと考えたのが、イスラム原理主義です。それでジハードによるイスラエル抹殺を目標に掲げます。

左の人は、そのイスラムが自分たちの反体制意識を満たす存在に見えてくる。抵抗勢力に見えるのです。そしてイスラエルは、搾取している存在に見える。(自分たちの存在をハマスは抹殺することも知らずに・・。)

右の人の中には、グローバル勢力が自国を侵食していると思うあまり、抗えないその力(いわゆる影の政府)の背後に、ユダヤ人たちがいると思い、反ユダヤになります。

そこには、パレスチナ人の実際の姿は見えてきません。親パレスチナではなく、自分の思い入れの中で、イスラエルやユダヤがあってはならない存在に見えるのです。支持よりも反対、愛よりも敵意が先行します。

保守言論人が反ユダヤ主義者に

米国で著名な保守論客の一部が、グローバル主義に対抗するあまり、反ユダヤになっています。対して、民主党は、多くのユダヤ系支持層を持っていたのにも拘らず、反イスラエルの一部の極左が目立つようになりました。そして、激しい親ハマスデモを、左翼たちは展開しています。

日本でも同じで、親パレスチナデモには、お金がたくさん動いていますし、中核派など、左翼過激派が動いています。保守論客でも同じことが起こっており、グローバリストにユダヤ系がいるということで、ユダヤ陰謀論を平気で利用して言説に使っている者たちがいます。

旧来の反ユダヤに退行するキリスト教徒

キリスト者にも、神学的に、キリスト教シオニズムやディスペンセーション神学などに反対するあまり、これらの極端に偏った思想に影響された言説を無批判に受け入れています。そして、従来の、反ユダヤ的な置換神学を持ち出す人たちも出て来ています。

参考記事:

憎しみは、敵に心を許す入口

いろいろな形で反ユダヤに陥るのですが、とどのつまり、ユダヤやイスラエルに向かう時に、いつのまにか敵意や憎しみが入り込んでしまっているということです。自らの心に警戒していないと、下の世界から来る悪霊どもの、得体のしれない力、すなわち、憎しみや敵意にやられてしまいます。

この不可解な問題に対する答えを探し求める過程で、暗黒の力が作用していることが、次第に明らかにあった。短期間の内に、世論の認識が劇的に変わってしまうのは、論理的、倫理的、法的いや政治的原則からは、説明できないからである。

「ケース・フォー・イスラエル」20頁


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