デゥープス(Dupes)になりやすいキリスト者、反イスラエルから反ユダヤへ。
高原剛一郎さんが新しく動画をアップしています。
コロンビア大を始めとして全米と欧州の大学に広がっている、反イスラエルの学生運動ですが、高原さんは、それを、プロの活動家がいるとして説明しています。そして、ラファ侵攻に米国が攻撃用武器を休止しているということで、誰が最も益になるのか?を考えれば、イラン、ロシア、中国ということで、彼らの勢力が強まればキャンパスでデモどころではなくなります。
戦時中に、米国のキリスト教に浸透したコミンテルン
デゥープス(Dupes)という「お人よし」という分類は、諜報の世界では専門用語になっています。江崎道朗さんの著書や記事に詳しく書かれています。私もいくつかご著書を読みましたが、書評を書いています。
キリスト教会は、このデュープスになりやすいです。この書評にも書いているように、日米大戦において、ソ連のコミンテルンが影響力工作として使ったのは、米国のYMCAだったりします。
表向き似ている共産主義、でもとんでもない反キリスト思想
なぜ、やりやすいのか?共産主義は、キリスト教に、少なくとも表面的には似ているからです。その思想の父、マルクスは、キリスト教に改宗したユダヤ人の親から生まれ、後に信仰を捨てました。神の国の幻が、共産主義のユートピアに似ているのです。貧しい人を助けよう、強者は正義によって裁かれなければいけないなど、とてもすばらしいことです、聖書的にさえ聞こえます。
ところが、とんでもない問題があります。共産主義には、神がいないのです。神がいないどころか、神が正義と平和の国を建てられるとうところに、人間が入るのです。人間と神をあべこべにしているのです。これなんて言いますか?「反キリスト」と言います。神に対して冒涜して、自分自身を神とする人たちです。
だから、表向き、きれいでキリスト教のようでありますが、中身はまさに悪魔そのもので、共産主義の国の結実は、格差がなくなるのではなく、歴然とした格差が生まれます。平和ではなく、共産主義の国々こそが、おぼただしい人数の人が殺され、粛清されました。
マルクスやエンゲルスが頼ったのは、フォイエルバッハという哲学者です。彼は、反キリスト的な異端神学を持っていました。「神が人間が創造したのではなくて、人間が神を創造したのだ」という考えです。
そこで、話を戻します。今の反イスラエルの運動には、確信的な、プロの極左活動家が背後にいます。また、多大なお金も動いています。人権団体による活動に、極左過激団体の者たちが入り込んでいます。
米国内の文化共産主義の浸潤
そして、その過激な思想は、突然出てきたのではなく、共産主義圏の国々が崩壊後、共産主義の信奉者らは、労働組合などでの闘争ではなく、「文化」の中で入り込みました。それで、「多様性社会」「LGBTQ」「BLM」「環境正義」など、聞こえのよい文化領域で、人々を二分化して闘争させる力が強く働いているのです。それが、日本にも入り込んでいます。
日本では、中東の学界に色濃く、マルクス主義の影響をもった人々が力を持っていることに気づきます。
極右と極左が反ユダヤ主義で合流
そして今、対イスラエルについては、露骨な反ユダヤ主義が台頭していますが、かつては極右の専売特許だったものが、極左の中に如実に現れている。いや、極右と極左が反ユダヤ主義で合流しているのです。
反イスラエルを越えて反ユダヤになるキリスト教徒
そして、私個人も気づいていますが、何人かの詳しい人に聞くと、同一の気づきが与えられています。キリスト者と称する人々に、「お人よし」になっている人々に、ユダヤ人に対する露骨な憎悪を発する人々がSNS上に現れています。一般の人々は、強烈な反イスラエルになりますが、キリスト者は半ば聖書の知識を知っているので、古からのキリスト教の反ユダヤ主義のごとく、聖書を歪曲して使って、ごりごりの反ユダヤになるのです。
すごい、惑わしの時代になっています。目を覚まして祈る必要があります。