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SUMMER SONIC 2024

2024年8月18日
SUMMER SONIC 2024

台風の接近でどうなることやらと思いましたが、無事に開催。私は2日目となった8月18日に行ってきました。今回観たライブ(チラ見含む)。

・水曜日のカンパネラ
・LOVEJOY
・JO1
・YVES TUMOR
・GRETA VAN FLEET
・CHRISTINA AGUILERA
・BRING ME THE HORIZON

◆水曜日のカンパネラ
ラジオで「バッキンガム」を聴いたときに、ヴォーカルが詩羽ちゃんになっても良いではないですか! と思って、音源を聴いていました。昨年7月5日配信リリースとなった「マーメイド」が大好きで、いつか絶対フェスで聴きたい! と思いながら、この夏も聴き続けていました。

詩羽ちゃん、ステージではなくて、客席からの登場。それが、私が立っていた真横から出てきたので、まさかの最前で詩羽ちゃんを見ることに。思わず「かわいい!」と詩羽ちゃんに両手で手を振ってしまいました。

ライブで聴きたかった「バッキンガム」も「マーメイド」も聴けて嬉しかったですね。「マーメイド」は歌詞がとても好きで。完璧に歌詞を覚えているくらい聴き込んでいたので、「いつの間にか両足で飛んだ」を一緒に歌いながら、夏のフェスで聴きたい願いが叶ったので涙ぐんじゃいました。

今放送中のテレビアニメ「ラーメン赤猫」が大好きなので、主題歌の「赤猫」が聴きたかったですが、今回は聴けなかったので、ワンマンライブに行かなきゃですね。「赤猫」は無かったけれど、最後に「招き猫」があったので、縁起良くライブを楽しめました。

◆LOVEJOY
今回チケットを買う際に楽しみにしていたイギリス、ブリントン出身の男性4人組バンド。サマソニといえば、こういうバンドが観たかった! の気持ちにジャストミート。私がサマソニに初めて行ったのは、2000年の初回なのですが、そのときのサマソニの雰囲気ってこんな感じだったよなーということを思い出させてくれるようなライブでした。まだまだ伸び代があって、これからどんなふうになっていくのか楽しみな感じです。サマソニはこういうバンドが観たくて行き続けています。これからもどんどん、UKの若手バンドを呼んで欲しいですね。

◆JO1
サマソニのときはいつも会場でご一緒している友人の「こういうときでもないと観られない」という言葉に同感で、少し拝見。全力でパフォーマンスしている勢いがすごい。ステージも客席も若さ溢れるバイブスのやりとりを感じて、2024年の今を感じました。

◆YVES TUMOR
インスタを見たときに、彼をフォローしている人が、ジョン・レノンの息子と、坂本龍一の息子と、マドンナだったので、あ、これは観ないとやばいなと思いました。

もっとアートなライブかと思いきや、アグレッシブ。やはり映像のセンスが常人とは違うなと思いました。ライブを観ていて、クィア・カルチャーから登場してきたアーティストということに納得。次に観るときには全然違っていても何も疑問を持たないだろうなというほどに、未知数の可能性を秘めているアーティストだと思いました。

◆GRETA VAN FLEET
幕張メッセの中が大混雑してきたのと、CHRISTINA AGUILERAを確実に観たいため、早めにMARINE STAGEに移動。ZOZOマリンスタジアムに入った瞬間、ステージは見えていなくても、安定感のある演奏が聴こえてきて、これは上手いバンドなんだろうなと思って着席して観たら、上手いなんてもんじゃなかった。一緒に行動していた、国内外問わずたくさんのライブを観ている仲間と揃って、「上手いですね・・・」「すごいですね・・・」と正座反省状態。

特にヴォーカルのジョシュ・キスカのどこまでも続く安定したロングトーンの歌声が圧巻。歌い終わっても全く苦しそうな顔をしていない。余裕。それがライブ中、何度も繰り返される。一体どんな鍛錬を積んでいるのだろう・・・。また、ギターのジェイク・キスカも、俺を見ろ! の動きはするのですが、音が全く独りよがりではない。バンドの演奏とヴォーカルをきちんと活かすギターを奏でる。バンドとしての完成度がとても高い。

2017年リリースのアルバム『From the Fires』は、2019年の第61回グラミー賞で、最優秀ロックアルバムを受賞しているのですが、ちゃんと聴いていませんでした・・・ごめんなさい。今、そのアルバムを聴きながら書いているのですが上手いですね・・・。反省してます・・・。なお、彼らはこの年のBest New Artistにもノミネートされていたのですが、最優秀新人賞を受賞したのは、Dua Lipa。他にも、H.E.R.などかなり強豪揃いのノミネートの年でした。ライブを観て、本来ならもっと注目されていいバンドなのだと思いました。今回のサマソニで、最も観ておいて良かったバンドですね。

◆CHRISTINA AGUILERA
18日のチケットは早々に買っていたのですが、追加の出演アーティストで「CHRISTINA AGUILERA」の名前を観たときは驚愕しました。フェスに出演する気配は微塵もなかったアーティストだったので、これは嬉しいサプライズでした。

彼女の1999年の1stアルバム『Christina Aguilera』は当時どれだけ聴いていたかわかりません。(特に「Love for All Seasons」は、好きすぎて、今でも繰り返しよく聴いています)。しかし、彼女のライブは1度も観たことがなかった。CHRISTINA AGUILERAが観られるだけで、私の今年の夏は大満足だと思いました。

ステージに出てきた瞬間から、デビュー当時から評価されていた歌唱力の実力はさすがでした。驚いたのは、1stアルバムにも収録された彼女の代表曲「Genie in a Bottle」が斬新なアレンジで披露されたこと。非常にアグレッシブなそのアレンジは、40代となりさらに深みを増した歌声にぴったりで、のけぞりました。これぞライブならではの体験。

彼女のヒストリーでは欠かせない楽曲は全て披露されたのですが、なんといっても、私も1番聴きたかった「Beautiful」の感動は一際でした。

今でこそ「多様性」が大切にされる時代ですが、彼女はこの「Beautiful」で、すでに2002年にはメッセージを発し、2004年の第46回グラミー賞で最優秀女性ポップ・ボーカル・パフォーマンスを受賞。その曲を、2024年の夏に、スクリーンに桜の絵を映し出して、彼女が歌う姿を観ることになるとは全く思わなかった。人生何があるかわからない。最後には「日本よ! あなたは美しい!」とピンクの文字で映し出されていました。

もう胸いっぱいでいたら、その次の曲が様々な経験を得て、強くなった女性を歌った曲「Fighter」。この展開は予想外で泣きました。「Beautiful」でそれぞれの存在や誰もが持ち合わせている美しさを肯定されてからの「Fighter」。あぁ、苦しくてもがんばって立ち向かおうという気持ちになり、涙が出ました。

最後は「Let There Be Love」。

「Beautiful」「Fighter」「Let There Be Love」、この3曲の流れが完璧で、たぶん一人で観ていたら人目も憚らずに号泣してました。

17年ぶりの来日で、みんなが期待している楽曲を取りこぼすことなく披露し、ゴージャスなショーとして一瞬の隙もなく、パーフェクトな美しさと笑顔で決め、今の時代に自分が伝えるべきメッセージをしっかり発信して、着地。さすがすぎました。予想を遥かに超える、完璧なエンターテイメントライブを堪能しました。

◆BRING ME THE HORIZON
彼らを知ったのは、2018年、BBCラジオから流れてきた「MANTRA」を聴いて、なんだこのかっこいい楽曲は!? となったのがきっかけ。2019年の新木場 STUDIO COASTでの来日公演はチケットが取れず、ライブを観たことがないままだったので、ようやく初めて観られました。

畳み掛けるようなライブを想像していたのですが、コンセプトと演出がしっかり決められていて、1曲ごとにシーンが変わっていくかのようなライブ。バンドの立ち位置もヴォーカルから演奏陣は距離があるというのも意外。しかし、ライブの熱量はしっかりとキープされ、とにかくライブで聴かせる楽曲の届け方のスケールが大きい。激しいライブ=スピード感のように思っていた自分にとって、ライブの激しさとスピードはイコールではないなと考えさせられる内容でもありました。

アリーナにサークルが広がるなど、観客のボルテージの高さはすさまじいものがあった中、アンコールの3曲「Doomed」「Drown」「Throne」では、痛烈なサウンドを響かせながらも、こんな切ないライブをするんだと思ってしまうほど、バンドとオーディエンスの情緒が絡み合うシーンに思わず涙。灼熱の夏の中での忘れられない思い出をきっちり作り上げて、大団円。直後に打ち上げられた花火が格別に美しく見えました。

今年も「行って良かった!」と心から思えるフェスでした。

そうそう。今回は、現地でいつもよりも友人や仲間に会えて、あーでもないこーでもないと音楽話をしながら楽しめたことはとても嬉しかったですね。しかもみんなマニアック(笑)。こんなにも音楽知識が豊富な人たちと、夏フェスを楽しめるというのは、人生の宝ですよ。

なお今回は、クリスティーナ・アギレラ様に敬意を払って、久しぶりに髪の毛のトップをツインテールにして、何十年ぶりかわからない短めトップスで行きました。50歳ですが、こういう格好をしちゃえ! と思えるのもまた、夏フェスならではですね。


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