見出し画像

LayerXが目指したいミッションの「その先」

こんにちは、すべての経済活動をデジタル化し、優しいデジタル社会を実現したい @kiyohero です。

LayerXは今年、コーポレートブランド(ロゴおよびサイト)をリニューアルしました。その裏側でこっそりとミッションの副文(キャッチコピーにおけるボディコピー、説明文的なもの)もアップデートしていたので、この記事ではその狙いみたいなものを記したいと思います。

経営目線やデザイナー目線での背景は、以下のnoteをご覧ください。


なぜ、アップデートしたのか

私は2022年1月にLayerXに入社しました。当時の状況としては祖業であるブロックチェーン事業からピボットして、SaaS事業(バクラク)を中心に事業が拡大、組織も100人未満→500人を目指していたタイミングです。

「すべての経済活動を、デジタル化する。」というミッションに強く共感して入社しましたが、その下に書かれている副文には正直いまいちしっくり来ていませんでした。「何をしたいか」は書かれているものの、「なぜ」が書かれていないというか、ちょっとテクノロジー色が強い感じを持っていました。

当時のミッション全文は、以下になります。

ソフトウェアテクノロジーをもとに、「新たな経済基盤」をつくりだす。
それは、業務や生産をはじめとした経済活動の摩擦を解消し、
この国の課題である生産性向上を実現する。
私たちは、そう信じて行動し続けます。

すべての経済活動に最適なソフトウェアが実装された社会、
そこには、これまでの延⻑にはない、まったく新しい可能性が広がっている。
LayerXは、デジタル社会への発展を後押しすることで、
経済史に新たな1ページを刻んでいきます。

このバージョンでも全然問題はないものの、これから事業も組織も拡大し、より多様な方々との接点が増えていくにあたって、より身近な言葉で、よりイメージしやすいものにアップデートしたほうが良いのではないか。策定した時よりもっとたくさんのお客様と接した今の解像度をもって、LayerXのWHYやエモさ、熱量をもっと伝えた方が良いのではないか、というのが最初のきっかけでした。WHYを伝えるのであればパーパスにした方が良いのではという観点もありましたが、そちらは見送りました。その理由については本記事では割愛します。

入社してすぐのタイミングで素朴に疑問を投げかけたりしました

(閑話休題)ちなみにLayerXの創業時のミッションは「Evaluate Everything」でした。2020年3月に「すべての経済活動を、デジタル化する。」に再定義されています。その背景などについては以下のfukkyyさんnoteをご覧ください。

アップデートの進め方

副文アップデートプロジェクトは、2022年末ごろから議論を重ね、2023年1月から本格スタートしました。途中、資金調達関連のリリース活動で中断することもありましたが、大まかには以下のプロセスで進めていきました。

  1. 経営陣とPRの定例MTG(当時は毎月、現在は四半期に1回設けています)でfukkyyさんymatsuさんに提案、プロジェクト化に合意

  2. 全社の週次定例で、プロジェクト開始をお知らせ。素案の共有

  3. 広くフィードバックを受ける「オープンドア」を開催。ご意見いただいた方には個別ヒアリングも実施

  4. 言葉のブラッシュアップ。fukkyyさんymatsuさんに提案〜議論を繰り返す

当時の経営陣xPRチームのミーティング議事録。akは現MDM広報のakkyy_kさん、fはfukkyyさんの発言

1-3までは社内で進め、4の言葉のブラッシュアップについては、ミッションの策定やバクラクのリブランディングでサポートいただいているクリエイティブ・エージェンシーのPARKさんに今回も支援いただきました。社内でやりきるという選択肢もありましたが、並行してPARKさんも関わりながらLayerXのコーポレートブランドのリニューアルが進んでいたこと、あとやはり言葉のプロの力を信じて頼らせていただこうと考えて依頼することにしました。

そうしてできあがったミッションの副文がこちらです。

⼈類の未来をより良くする。
そのために私たちは、テクノロジーの可能性を探求し、
経済活動における複雑で⼤きな課題に挑む。

仕事や暮らしの中にある摩擦が解消され、
それぞれの創造⼒が発揮されている。
そんな希望あふれる優しいデジタル社会を、
未来に残していくために。

https://layerx.co.jp/about/

アップデート版に込めた思い

思い返せば、2023年のLayerXのPR/ブランディング/コミュニケーションの課題は、「エモさを伝える」ことだったなと思います。

祖業のブロックチェーン事業のイメージや、創業者・主要メンバーの出自から、「テッキーな集団が合理的に事業をごりごり進めている」と社会から認知されてる感覚がありました。それはある面では正しいものの、僕が入社してから感じる熱さ、エモみといったものがもっと漏れ出ていってほしいなと、PR担当としては思います。

そんな思いでこだわった言葉が、以下の一文です。

そんな希望あふれる優しいデジタル社会を、未来に残していくために。

https://layerx.co.jp/about/

単に「デジタル化」というとどうしても冷たいイメージを持ってしまいますが、そんな未来を目指しているわけではない。どこまでもユーザーに寄り添い、使いやすさにとことんまでこだわって、誰も取り残さない「優しいデジタル社会」を実現したい。それがLayerXで働くみんなが目指している未来だと、今回のプロセスを通して確信しました。

2024年もエモさをもっと発信していくことで、LayerXの目指す世界観に共感していただける方をもっと増やしていければと思います。

LayerXのエモさについては他noteでもお伝えしています。ぜひご覧いただけると嬉しいです。

LayerXのチームPR、どんなふうにやってるの?と気になる方はOpendoorもお受けしています!それでは良いお年を!