【書評・感想】貨幣の「新」世界史 ハンムラビ法典からビットコインまで【お金の起源は債務?】
著者カビール・セガール(著)、小坂 恵理(翻訳)
発売日早川書房 / 2016年04月25日
書評本書は貨幣の役割をあらゆる角度から考えることを目的とした書籍です。最初にお金を「価値のシンボル」と定義しており、本書に通底する考え方となっています。大きく三部構成となっており、「なぜ」お金が生まれ用いられてきたのか、「何」がお金として使われてきたのか、「どのように」お金が使われているのか、が述べられます。歴史学、人類学、行動経済学、政治や宗教、投資といった異なる学問を行き来