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6/9 シャンティ・ストゥーパ(Shanti Stupa)

今日の目的地は、シャンティ・ストゥーパという仏塔。
宿泊しているゲストハウスから歩いて1時間くらいのところにある。

朝の8時半に出発。

曇天で肌寒い。風も強い。

陸の孤島ではあるものの、レーは子どもが多く、学校もたくさんある。
黄色いスクールバスもよく見かける。
子どもが多いのは良いことである。

ロバ(?)の親子と遭遇。
野生のロバって初めて見たかも。

道中、砦跡を見つけたので入ろうとすると、入り口のお兄さんから「チケットは?」と聞かれる。
「どこで売ってるの?」と尋ね返すと、「空港」と言う。
というわけで、見学は断念。
何で、ここでチケット売ってないんだろうね。

標識の一番下にシャンティ・ストゥーパの文字。
それ以外は全て、軍の関係施設である。
実際、基地の横をひたすら歩いて行く。

丘の上に目的地が見えてきた。

仏塔までは車道が整備されていて、車で登ることができる。
しかし、その手前にショートカットの階段を見つけたので、登ってみることに。

なかなかしんどい。
すぐに太ももがパンパンになって、全身が酸素を欲していることがわかる。
こまめに休憩を挟みながら、少しずつ登る。

石段の傍らには、積み上げられた小石がある。

見渡すと色々なところにあるので、何か信仰上の理由があるのかもしれない。

喘ぎながらも、何とか登頂成功。

実は、この仏塔には秘密がある。
それがこれ。

案内板の一番上に「NIPPONZAN MYOHOJI」と書かれている。
すなわち、日本山妙法寺
日本人の藤井日達によって創設された、法華宗系の宗教団体である。

その日本山妙法寺によって、1985年に建立された仏塔なのだ。
ただし、「地球の歩き方」によると、現在は同団体と袂を分かっているらしい。
理由は不明。

言われてみれば、日本っぽいかも。

宗教施設にしては珍しく、お堂の中も写真撮影可能。

外壁塗装補修作業中おじさん

シャンティ・ストゥーパは小高い丘の上にあるので、眺めも最高。

眼下に広がるはレーの町。
人間が定住しているだけあって緑が多い。
乾燥した高山に現れたオアシスである。
ここから10km先には、古代文明で有名なインダス川があるらしい。

反対側には雪を頂いた山々。
そもそもレーが富士山と同じくらいの標高なので、4,000mは軽く越えているだろう。

眺めを十分に堪能したところで、市街地へ。

今日のマニ車
これを時計回りに1回転させると、お経を1回読むのと同じ効果が得られるらしい。

小さいのもあるよ!

今日のもふ犬

ちょうど換毛期なのか、全身の毛がまだらに抜けている犬が多い。
抜け落ちた毛は羊毛みたいにもふもふしていた。

サンカル・ゴンパという僧院に寄り道。
何があるのかはよく分からないが、地球の歩き方に掲載されていたので、一応立ち寄ってみることにした。

実際に行ってみても、何があるのかはよく分からなかった。
タイミングが合えば、お堂の中の迫力ある仏像が見られるらしい。
小さな中庭に植えられたピンクと黄色の花が満開で、非常に美しかった。

小鳥のさえずりも絶えず聴こえていて、まるで小さな桃源郷のようであった。

そうしてダラダラと歩いて、メインバザールまでやって来た。

レーの八百屋は全てこのスタイル

メインバザールで衝撃的な店舗を発見。

メイソウだ‼︎
中国や東南アジアを中心に絶大な人気を誇る雑貨屋。
日本風味を醸し出しているものの、実態は中国企業である。
ただし、本店は銀座にあるらしい。

ユニクロと無印良品とダイソーを足して3で割ったような商品で人気を博している。
そのため、日本人からすると「どこかで見たことあるな」というラインナップが多い。
安かろう悪かろうが主流の東南アジアにおいて、価格の割に品質が良いので、見た目の胡散臭さに反して、個人的には良心的なブランドだと思っている。
レーにまで出店しているとは、凄まじい勢いである。

ちょうど昼食の時間になったので、目についた食堂に入る。

安定のチャーハンとモモ

レーの炒飯は、色も味もインドネシアのナシゴレンと似ている。
同じような甘辛いソースを使用しているのだろう。
まさかこんなところで懐かしい味と再開するとは思わなかった。

曇り空のせいで気温が上がらず、昼になっても寒いので、昼食を食べた後はひとまずゲストハウスに撤退。

夕方、少し雨が降って天気も回復したので、食堂を探すついでに散歩に出た。

やっぱりラダックは青空が似合う!

薬局の激戦区

廃墟の中にローカル食堂を発見。

食堂は右下

実はレーに来てから、チャーハンとモモしか食べていなかったので、他のチベット料理にも挑戦してみる。

トゥクパ(thukpa)という麺料理。
麺は柔らかいうどんで、スープはあっさりしたラーメンみたいな感じ。
上に乗っている肉はマトン。
優しい味だった。

箸が添えられていて、地味に感激した。
ラダックも箸文化圏なのだ。


日本食にも似た優しい味で腹を満たしたところで、本日は終了。
明日はスクーターを借りて、郊外の集落を巡る予定。

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