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南インドでフルマラソン

タイトルの通り、南インドでフルマラソンに挑戦してみた。

個人的に、フルマラソンは3年ぶり2回目。
初挑戦はジャカルタマラソンだったので、熱帯地域のマラソン大会の雰囲気は何となく分かっていた。
ちなみに、当時のタイムは5時間20分。

今回、大会に参加するにあたって、3つの目標を立てた。

①完走する(歩いたり、立ち止まったりしない)。
②6分/km前後のペースを守り、タイムは4時間半を切る。
③あわよくば4時間を切る。

目標は達成できたのか、というところを楽しみにしていただきつつ、時系列に沿って大会の様子をレポートする。


大会の概要

大会名:Kalaignar Memorial International Marathon 2022
開催日:8月7日(日)
レース:フル、ハーフ、10km、5km

大会名に冠せられた「Kalaignar」という人物は、絶大な人気を誇った元タミル・ナドゥ州知事。
8月7日の今日が彼の命日らしく、街のあちこちに彼の顔写真パネルが置かれていて、献花が添えられていた。
現在の州知事は彼の長男で、今日のイベントにも顔を出していた模様。

コースマップの左上に掲載されている顔写真がKalaignarさん。


スタートパック

前々日と前日にスタートパックの配布があった。

配布会場内では応援のダンス(?)が披露されていたが、爆音すぎてスタッフが何を言っているのか全く聞き取れなかった。

スタートパックの中身は、Tシャツ、ビスケット、ジュース、筋肉痛用の軟膏、ビブス。
Tシャツのデザインは悪くない感じ。


当日

フルマラソンのスタートは午前4時
2時半に起きて、3時過ぎに家を出る。

会場には警官がたくさん集まっている。

実は今回の大会、フルマラソンの参加費が500ルピー(約750円)という破格だったため、交通整理がちゃんとされているのか、給水所はちゃんとあるのか、といった不安があった。
しかし、元州知事名を冠しているだけあって、かなりちゃんとした大会なのだった。

左の名脇役のような男性が現州知事

スタート地点は、タミルの伝統的なダンスで盛り上げられていた。
コースの随所でこのようなダンスが披露されていた。

スタート直前

午前4時にいよいよスタート!

まだ真っ暗。
最初のうちは団子になって走っていく。

片道10kmのコースを往復して約21km。
フルマラソンの参加者は、同じコースを2往復する。
風景が変わらないのは味気ないが、ペース配分は計算しやすい。

6分/kmのペースを守れれば、午前6時に1往復が終わることになる。
完全に日が昇る前に、ハーフを走り切るというのを中間目標にしていた。

ちょうど1周目が終わるあたりで、東の空が白み始める。

3年前のフルマラソンでは、最初に飛ばしすぎて、後半で大幅に失速するという失敗をしていた。
そのため、今回は前半できるだけペースを上げないように抑えながら走った。
その効果か、21kmを走り終わった時点でも十分に体力は残っていて、全く失速しなかった。
4時間切りは難しいにしても、4時間半は切れそうだ。

給水所では水やジュースの他に、スイカやビスケットなどが配られていた。

幸いなことに天気は曇天で、夜が明けても気温はあまり上がらなかった。
確実に30度は超えていなかったはずだ。

25kmを過ぎたあたりで膝と腿の間の関節が痛みだし、ペースが落ちる。

一部、交通整理がされていない区間があって、ちょっと危険。

最後の折り返しを通過し、残り10kmを切ったあたりで、両膝の痛みが消え始める。
痛みに慣れたのか、楽に走れる姿勢を見つけたのか、残り10kmを切ったことで気持ちが上向いたのか、いろいろな理由があったと思うが、ペースが戻る。

残り5kmくらいのところで、ちょうど5km部門のランナーたちと合流する。
参加者の数は途方もなく多く、数百人が団子になっていて、走ることができない。
速歩きくらいの速さまで失速するが、やむなし。

マラソンそっちのけで、一緒に踊り出す少年たち

5km部門の参加者はマラソン大会というよりも、お祭りに参加するといった雰囲気で、みんな談笑しながらダラダラと歩いている。

そして、そのままダラダラと人の流れに乗りながら、なんとなくゴール。

タイムは4時間20分
なんとか目標のタイムは達成できた。
最後まで走り切れたかというと微妙なところ。
人混みのせいでやむを得ないところもあったが、残り2kmは完全に歩いてしまった。
とはいえ、最初に掲げた目標の4時間半以内に完走できたので満足だ。

なお、ぼくがゴールする直前に会場でのイベントが終わったようで、ゴールの近くで州知事が乗った車とすれ違った。
その後、日本の国旗を掲げた車も続いていたので、総領事も参列していたのだろう。
アメリカやフランスの国旗を掲げた車もあった。

ゴール地点で参加賞のメダルをもらって、マラソン大会は終了。


まとめ

参加費は格安だったが、交通整理はしっかりされていた(一部を除く)し、給水所もちゃんとあったので、とても良い大会だったと思う。
サンダルや裸足で走っている人がいたり、目の前を野良牛が横切ったりして、南インドらしさも味わえた。

今回は一人で参加したのだが、ランナー同士で声を掛け合ったり、励ましあったりして普通に楽しかった。
フルマラソンは1年に1回走れれば良いので、今後は定期的にハーフや10km程度の大会に出てみたいと思う。

来年のフルマラソンの目標タイムは4時間。

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