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ブルネイの王様と握手する方法

昨日の続きです。
「印象に残っている旅のできごと」ランキング第1位の発表です🎉

https://note.com/kiyofumi_gri/n/n17a89c03f484

第1位 ブルネイの王様と握手した

カリマンタン島にあるブルネイは、実は産油国で裕福な国です。
ただ、その街並みはかなり地味。同じくオイルマネーに沸く中東と異なり、観光にあまり力を入れていないので、国全体にあまり活気がありません。街のイメージは「バブル時代にがっつり整備したインフラがそろそろ老朽化してきた日本の地方都市」といった感じ。整然としているけれど、閑散として味気ない都市といったイメージです。
経済的に余裕のある人が多いので、治安はかなりいいです。

で、ブルネイは王国なのですが、王族の方々と握手できる日が1年に1回あります。
それがレバラン(インドネシアではレバランと言っていたが、ブルネイでは違う呼び方かも…)。
イスラム教国のブルネイは断食月が終わると、断食明けをお祝いする連休に入ります。ムスリムにとっては盆と正月がいっぺんに来たようなめでたい期間で、その大祭の初日に王族の方々と握手することができるのです。これは外国人だろうと関係ありません。誰でも参加できます。

当日は、世界で1番広いという王宮に入って、宮廷料理人による王宮料理を堪能して、王族と握手をして、お土産をもらうといった流れになります。
ちなみに、王宮料理は食べ放題ですが、味は可もなく不可もなくでした。ちょっとしたホテルの朝食バイキングみたいな感じで、めちゃくちゃおいしいということはなかったです。

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ブルネイは比較的イスラム教の戒律が厳しい国なので、男性は男性王族と、女性は女性王族と握手をすることになります。残念ながら、女性は王様と握手することができないんですね。
このイベントにはブルネイ中から人が集まるので(外国人の姿はほとんどなかった)、ものすごく混みます。
ぼくは朝行って、結局握手できたのは昼頃でした。大体4時間くらい待った感じですね。
広い王宮内のいろいろな部屋や廊下を通りながら移動できるため、豪勢な室内装飾を観察できますが、それでも結構退屈します。

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長らく待っていよいよ握手ができるわけですが、数時間に及ぶ握手地獄に苦しむ王族の方々は疲れきった顔をしていて、完全に目は死んでいます。蝋人形のように微動だにせず、軽く手を触れて終了。
「世界一広い王宮で、世界一裕福な王様と握手する」というインパクトの大きいイベントの割に、かなりあっさりしていますが、王族の方々には同情できます。
ちなみ、最後にもらったお土産はフルーツがたっぷり入ったケーキと、王様の写真入りポストカードでした。王様は結構イケメンなおじさんなので、興味がある人はググってください。

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余談ですが、レバラン期間中はほとんど街の機能が停止します。ただでさえ少ない観光地が全て閉まってしまうので、観光はあまり期待できません。ぼくは目的を果たしたら、フェリーで隣町のコタキナバル(マレーシア🇲🇾)に直行しました。海路での国境越えという希少な体験ができるので、ブルネイに行く際はこのルートもお勧めします。

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