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世界最大級の理想郷 Auroville(オーロヴィル)

プドゥチェリー旅のまとめ記事の後編。

↑前編はこちら!

本日は、「世界最大級の理想郷」とも称されるAurovill(オーロヴィル)を紹介する。

オーロヴィル(Auroville)とは
インドのタミル・ナードゥ州ヴィリュップラム県にある国際的な共同体のこと。
インド人思想家・宗教家であるオーロビンド・ゴーシュのパートナーであったフランス人女性ミラ・アルファサ(Mirra Alfassa)によって、1968年に設立された。
世界中の人々が、民族・国籍・思想信条を乗り越えて調和することが目指されている。
(Wikipediaより)

共同体名の由来となったオーロビンドが宗教家なので、宗教施設であると誤解されやすいが、実際は宗教の枠組みを超えた共同体を目指しているため、宗教施設ではない。
そのため、「理想郷」「エコヴィレッジ」という呼ばれ方をすることが多い。

新しい形の実験都市として、インド政府やユネスコからも支援を受けている。
やや胡散臭い感じがするものの、ちゃんとした共同体である。

広大な敷地を持つオーロヴィルであるが、一部のエリアが一般人にも公開されている。

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まずはビジターズセンターへ。

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日本の「青少年自然の家」といった雰囲気。
緑が茂る森だが、綺麗に手入れされている。

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遊歩道の途中にはオーロヴィルの沿革が展示されている。

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オーロヴィルに住んでいる日本人もいるらしい。

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こちらがビジターズセンター。
中はこんな感じ。

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オーロヴィルの歴史や理念を学ぶことができる。

The Charter of Auroville
1, Auroville belongs to nobody in particular.Auroville belongs to humanity as a whole. But to live in Auroville one must be a willing servitor of the Divine Consciousness.
2, Auroville will be the place of an unending education, of constant progress, and a youth that never ages.
3, Auroville wants to be the bridge between the past and the future. Taking advantage of all discoveries from without and from within, Auroville will boldly spring towards future realizations.
4, Auroville will be a site of material and spiritual researches for a living embodiment of an actual Human Unity.
(28 February 1968)
オーロヴィル憲章
1,オーロヴィルは、特定の何者にも属さない。オーロヴィルは人類全体に属する。しかし、オーロヴィルに住むためには、神聖な意識に対して進んで奉仕しなくてはならない。
2,オーロヴィルは、終わることのない教育と絶え間ない進歩、そして老いることのない若者の場所となるだろう。
3,オーロヴィルは、過去と未来の架け橋を目指す。外側や内側から見出される全てのものを生かして、オーロヴィルは未来の実現に向けて、大胆に跳躍するだろう。
4,オーロヴィルは、真の人類共同体を具現化するために、物質や精神の探求の場となるだろう。
(1968/2/28)

抽象的な文言が多く分かりづらいが、平たく言えば「他者、自然、あらゆる動植物と共生して、ハッピーな共同体を作っていきましょう」ということになると思う。
この憲章は50年以上前に制定されたものであるが、理念としては今流行りのSDGsの先駆けともいえる。

さて、このオーロヴィル観光の目玉が、Matrimandir(マトリマンディル)という瞑想ホール。
先ほどのビジターズセンターでチケットをもらって、さらに1kmほど歩く。

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↑太陽光発電

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もちろん、牛さんもいるよ🐂

そして、黄金に輝くマトリマンディルに到着。

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前日までに予約していれば、中に入って瞑想体験ができる。
予約をしていない場合は、ちょっと離れた展望台から眺めるだけ。

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ビジターズセンターにあった展示によると、中はこんな感じになっている。

見学エリアには、土産物屋やカフェもある。

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他にも、共同体の周りには、住民が経営している個人商店がたくさんあった。

プドゥチェリーの市街地にも、オーロヴィル土産の直売所が何店かある。

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商品のラインナップは、自然素材の衣服、お香やロウソク、ヨガやオーロビンド関連の書籍、鞄などの民芸品など。

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香り系のものは普通に安い。
スーパーなんかで買うのとあまり変わらない値段。



以上、プドゥチェリー郊外にある世界最大級の理想郷Aurovilleの紹介でした。

瞑想体験だけではなく、住民主催による諸々のワークショップが開催されたりもしているらしく、SDGs的なことに興味がある人にとっては楽しいところだと思う。
感染症の影響なのか、ぼくのリサーチ不足なのかは分からないが、今回の訪問では特にワークショップのようなものはなかったと思う。
noteで「オーロヴィル」と検索すると、ぼくのこの記事よりも100倍も濃密な体験記がヒットするので、興味がある人はそちらもご覧ください。

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