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ぶらり、秋葉原

メイドカフェに行ったことがない。コーヒー飲むだけの場所で珍妙なムーブを求められたりするのはしんどい。いい年こいたオッサンが「もえもえキュンキュン」などと口走る姿は想像するだけで戦慄する。とはいえ心のどこかで「でもまあ意外と行ってみたら楽しいかもしれないよな」とも思っていたのである。

今回は秋葉原のスナップ写真と共に、ほんの微かな好奇心が災いして、うっかり秋葉原のぼったくりメイドカフェにひっかかりそうになったときの話をしよう。(なので写真と本文は全く関係が無い)

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基本メイドからの声掛けは全てスルーするというシャイガイな僕だけど、その日は「どこかで煙草吸いたいなあ」という気分で歩いており、普段は応答しないメイドからの声掛けに「メイドカフェって煙草吸えるの?」と反応してしまったのだ。そしてたまたま喫煙可能な店だった。

聞けば料金は1セット2000円。一服するだけと考えるとちと高すぎるのだが、一度はメイドカフェを体験しておかねばという、極めて程度の低い知的好奇心に駆られてしまった。

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店の名前は「アキバカフェ」。ほうほう、ありきたりやね。と、ここで少し違和感が。そんな名前だとWebで検索しづらくないか。そんな名前普通つけないよな。とはいえこの段階ではあまり気に留めていなかった。ネットリテラシー低いだけかな、という程度にしか考えていなかった。

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声をかけられた場所から結構歩かされる。連れてかれた場所は周囲にめぼしい施設のない雑居ビル。エレベーターなしの5F。怪しい。でも一応表に看板も出てるしな。ということでテクテク階段を上って店内へ。

狭い。6畳くらいか。狭い部屋に無理やりバーカウンターを突っ込んだ感じ。ガラクタがそこら中に散らばっている。女の子が接客するお店という趣ではない。まるで物置だ。

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先客男性が二名いてメイドと親しげに話しこんでいたけれど、秋葉原感の希薄などちらかというとマイルドヤンキーとか半グレいう雰囲気。やべーとこ来てしまったかな。コーヒー一杯だけ飲んで帰るか。と思ったのだけど「ボトルを入れていただけたら女の子が付きます」と言われる。いや酒飲む時間帯じゃないから。と断るも「ノンアルコールもあります」と提示されたのはシャンメリー3000円。おいおい、大人を馬鹿にするなよ。

別に女の子いらないから、煙草吸ったら帰るよと伝えるも「いえ、入れていただかないと困ります」の一点張り。「じゃあ話違うから帰るわ」と席を立った。気の弱そうなオタク男性だとここで先客を装っている男性二人が絡んできたりするというようなバイオレンスなアツい展開があったりするのだろうか。僕は幸い無事に帰還することができた。

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検索で引っ掛かりそうにない店名。寂れたエリア。チンケな雑居ビル。もっと手前で引き返せるポイントはあったはずだ。

皆様も胡散臭いメイドカフェにはお気をつけくださいませ。

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メイドに声かけられたのはこの辺↑のエリアだった。

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