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舎人公園

僕の写真の縦横比は一貫して 1:1.85 だ。一応、このサイズにはちゃんとした意味がある。

映画のフィルムの縦横比は、僕が知る限り 4 種類ある。スタンダード、ヨーロピアンビスタ、アメリカンビスタ、シネマスコープ。それぞれこのように違う。

いつでもこのサイズで切り抜けるよう、Photoshop でプリセットを作ってある。1:1.85 は「アメリカンビスタ」だ。なんとなくこのサイズが一番しっくりくる。(ちなみにnote のヘッダー画像のサイズはアメリカンビスタとシネスコの間くらい。シネスコよりはやや縦長。)

上下に黒い帯を入れると映画のような雰囲気に。

余談だけど、シネマスコープだけ縦長に映る特殊なレンズで撮影されている。縦長に撮ったフィルムを上映時に横に伸ばす仕組みだ。つまり映写する際、シネマスコープだけは専用のアタッチメントを装着しないといけない。

だからシネスコのフィルムを上映する際にアタッチメントを付けずに映写すると映像は縦長になってしまう。ジャッキー・チェンの映画の最後の方みたいになる。(ちょっと例えが古いか・・・)

逆に、シネスコじゃないフィルムなのにアタッチメントを付けたままだと横に間延びした映像になる。

僕が働いていた映画館は主に二本立ての映画館だったから、シネスコとビスタが混在する、なんてことは珍しいことじゃなかった。そこでミスを犯したスタッフがいた。シネスコじゃないフィルムを上映する際、アタッチメントを外すのを忘れてしまったのだ。

「ジョニー・デップが横長で出てきてびっくりしたよ!(笑)」

なんて笑ってたけど、今から思えばそんなの見せられたお客さんの方はたまったもんじゃないよね。

舎人公園はとにかく広くて、そして何もなくて、インスタ映えは絶望的なスポットだったけど、植物が色づくシーズンだと趣が変わるのかもしれない。暖かくなったらまた来てみよう。


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