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舐めるなチェーン居酒屋

めっちゃこんにちは。

私は、新卒でビールメーカーに就職したのち、年間350日超外食してきた。
"居酒屋"なる幸福を製造すると名高い施設を愛してやまない、アラサー男性だ。

この施設であるが、大きく分けて二分される。
「個人経営のお店」と「チェーン展開するお店」である。

私はどちらも愛している。どちらにも傾いていない。
どちらにも等しく、100%の体重をかけて愛している。まるで人という漢字のように。
違う、浮気の弁明などではない。白い目で見るのは勘弁いただきたい。

自身の行きつけの居酒屋は、身に着けたアクセサリーのように、その人のセンスを表現するものである。
地域の名店を探り、自分のなじみの店を持つような、外食リテラシーの高い紳士淑女達は、チェーン居酒屋を軽んじてはいないだろうか。

軽んじるなかれ、チェーン居酒屋は魅力が湧き出る泉なのだから。

琥珀色の輝きを求め行く泉

なぜ居酒屋チェーンが舐められるのか

どこの店舗へ行っても同じメニュー、決まった接客、そんなイメージから舐められている向きがある。
また、これは私の見解であるが、判官贔屓の側面もあろう。

ほうがん-びいき【判官贔屓】
弱者や薄幸の者に同情し、味方したり応援したりすること。また、その気持ち。

goo辞書

地域に根差し、いつも変わらぬ笑顔で迎えてくれる大将がいる「あの居酒屋」に惹かれる所以であろう。

待たれよ。ここから読み進めることで、チェーン居酒屋の株が上がること必至である。

焼鳥は正義

魅力1:価格

チェーン居酒屋には、なんといっても安定したコスパが期待できる。
その企業にもよるが、大規模の仕入れによるスケールメリットが働き、同じ質の食材をよりよい価格で提供できるのだ。

魅力2:好立地に存在する

これもチェーン居酒屋の戦い方である。
企業のブランド力や、物件専門の担当者が在籍する場合もあり、多くのチェーンが駅前の強い物件に出店している。
ついつい帰り際に行く予定のなかった酒場に吸い込まれる訳である。
家路につく前に吸い込まれるブラックホールのカラクリはここにある。

魅力3:うまい

チェーン居酒屋ではセントラルキッチン方式を取り入れている所もある。

飲食店の店舗調理にかかるコストや工程を減らすための取り組みとして見直されているセントラルキッチン。セントラルキッチンを導入することで製造拠点を集約できるため、店舗での調理工程や人件費を減らし、衛生管理を容易にすることが可能である。

FOODS CHANNEL

これは、「うまさ」の担保において大変信頼がおける取り組みだ。
アルバイトさん達が懸命に回すチェーン居酒屋において、味に心配がよぎっただろうか。セントラルキッチンは我々の味方である。

魅力4:逆に距離感

個人経営の居酒屋の大きな魅力のひとつは店主とのコミュニケーションでもあるだろう。
家族にできない悩みも、大将になら・・・なんて素敵なつながりもあるだろう。

しかし、である。
修行のように、一意専心、酒を楽しみたい夜がないだろうか。

そこには意外と直接的な大将とのコミュニケーションは不要で、周りで飲み騒ぐ活気というBGMがぴったりだったりするものだ。
孤高の酒修行僧にとって、チェーン居酒屋は聖なる修験道ともいえよう。

結び

「チェーン居酒屋なんて…」と舐めることなかれ。
判官贔屓でないか、と自問いただきたい。

確かに個人経営の居酒屋には独自の魅力がある。
しかし、チェーン居酒屋も全く負けていない。修験道なのだから。

鳥貴族
磯丸水産
塚田農場
土間土間
串カツ田中

今晩、あなたがチェーン店を選ぶのなら、明日の運勢は"大吉"である。

うぬぼれ中

鳥貴族

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