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座右の銘になるお相撲の言葉

めっちゃこんにちは。

私は、日本文化を愛するアラサー男性である。

国技である、相撲の世界観も好きだ。

なかでも、相撲用語には味わいが溢れる。
ここから、私の好きな相撲言葉3選を紹介する。
お相撲の楽しみ方としては特殊かもしれないが、言葉はそれぞれ人生訓とも言えるものとなっている。

今、土俵際にいる人も、人の褌で相撲を取っている人も是非ご一読いただきたい。

1.発気揚々

ひとつめは発揮揚々(はっきようよう)。
この言葉は、「はっけよいのこった」の語源という説がある。

これは、「お互いに気分を高めて盛んに取り組み合いましょう!」といった意味だという。
私には、スポーツマンシップの塊の表面を磨き、つるつるのピカピカの球体になったような掛け声に聞こえる。

敵の失敗や没落を願うのでなく、互いに果てしない稽古を積み上げた身体の上に、最高に仕上がった気分を載せてぶつかり合おうよ!と解釈する。

毎日の仕事も然りで、自分が立てる土俵があることへの感謝、立ち合うことのできる競合であり"仲間"、そして磨きをかけてきた自分自身へのリスペクトを持って臨むべきである。

さあ明日から、始業の際はPCの電源を押す前に、一呼吸おいて、「はっけよいのこった」と大きく叫ぼうではなかろうか。

尚、語源については諸説あり、「八卦良い」というものもある。そっちもなかなかに素敵なので紹介しておく。

八卦良い
八卦は易による占いの基本となる図形で、天や地、さまざまな自然人事の現象を象徴しているといわれます。この「八卦」が良いということで「八卦良い」という掛け声になったといいます。

相撲に関する言葉

2.大金星

続いて「大金星」である。
相撲の世界で、勝利を白星、敗戦を黒星という。
そんな中、実力差のある相手に勝利したことを示す言葉が、”大金星”である。
舶来言葉で言うところの「ジャイアントキリング」だ。

舶来言葉ではいささか恐ろしさを感じるが、大金星とはまことに奥ゆかしい表現である。
白星も、白すぎて輝きを放ちはじめようものなら、金色にみえるということであろう。

ビッグでゴールデンなのだから、それはもう誇らしい。

大金星、金言、錬金術、華金、一攫千金・・・
金がつく言葉はギラついていて、よい。

八勝七敗

最後に「八勝七敗」という言葉を紹介したい。

大相撲の本場所は15日間続く。
大金星を挙げた1日ももちろん素晴らしいが、当然良い日だけではなく悔しい黒星がつくこともある。

八勝七敗は相撲の世界で戦うにあたっての、重要な心得である。
全勝狙いの前提では、失敗をあまりに恐れるあまり消極的になったり、1敗したところで大崩れすることも考えられよう。

良い日もあれば、悪い日もある。
15日間という目線でもって、その期間を通して勝ち越すことを目指す。
毎日挑み続けるものの持つべきマインドの極致ではなかろうか。

結び

江戸時代から日本人が熱狂してきたお相撲は、国技であり神事であるという位置づけながら、寿司をつまみ、酒を片手に応援のできる懐の深さを持った存在である。

いくつか見習って、大きな器を持ち、毎日を横綱相撲といきたいところである。

おっと、本稿もぼちぼち千秋楽である。
それでは、ごっつぁんです。

勝とうという気持ちがなかったら勝てないけれど、逆に勝とうという気持ちが強すぎると、固くなって負けてしまう

大鵬幸喜(第48代横綱)

夢見がちな居酒屋侍、今晩も孤軍奮闘中です