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「あなたはあなたのままでいい。」という本当の意味。
「あなたはあなたのままでいい。」「そのままでいいんだよ。」とそんな優しそうな言葉を聞く時があります。
でも、そんなこと言われても心が苦しい状態でいるままの自分は何も変わらない。
「あなたはあなたのままでいい。」という言葉は一見優しそうなものですが、実は努力が必要な言葉なんです。
その言葉の真意を考えてみましょう。
まず、世界で一番のセラピストは自分で、一番のクライアントも自分です。
自分の中の好きなところとずっと付き合っていけるのは自分だけだし、自分の中の大っ嫌いなところとずっと闘っていかないといけないのもまた自分です。
自分を好きでいることを望んでいるのにやっぱり大嫌いな自分の方が目立つし、抑えきれない不満に押し潰されそうになって、理性が崩壊して、自分では考えられないことをしでかす自分もまたいて。
だけど、やっぱりなんだかんだ自分を救うのは自分しかいないわけです。
誰かに助けられたとて、その救いを受け入れて前を向くと決める最終決断をするのは必ず自分に託される。
一生涯ずっとずっと一緒に生きていかないといけない。
老衰で余命を迎えたとて、自ら命を絶ったとて、事故で不運に見舞われたとて、最期のその終わりのまさにその一瞬までずっと一緒に生きていかないといけない。
だからその痛みと闘わないといけない。
その苦しさと向き合わないといけない。
その寂しさと手を繋がないといけない。
そんな不快な自分と二人三脚で歩いていかないといけない。
痛みから逃げても、寂しさを紛らわしても、不快から逃避しても、まるでいたちごっこの様に、浮かぶ月から逃げても逃げても逃げられないようにずっと付いてくる。
だから
絶対に逃避からは何も生まれない。
あなたはあなたを救わなければいけない。
あなたはあなたから救いを受けなきゃいけないのです。
一生涯付き合っていく自分という相棒。
どんなに相性が合わなくても、どんなに振り回されようとも、あなたはあなたを選んだわけで、あなたはあなたから選ばれたのです。
不快な自分と闘って、闘って、闘って
そして
成長する。
あなたはあなたのままでいいと言っているわけではありません。
今のありのままの自分はまだ納得しちゃいけない。
「そのままでいい」とは、今のままでいいという意味ではなく、「私」として自分自身と向き合って生きていく覚悟をするという意味なんです。
そこには必ず自分として成長していくという意味が含まれているのです。
花の種を植えて、種のままでいい。なんて思わないで。
雨風や暑さにも耐えて耐えて、一緒に綺麗な花を咲かせていきましょう。
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