もうすぐ3年

来月の命日で、彼が亡くなって丸3年になります。もう3年か、という気持ちもあれば、まだ3年、という気持ちもあります。3年経って思うのは、ようやくわたしは彼の死を悲しめている、ということ。

変な話に聞こえるかもしれませんが、彼が亡くなってからしっかり悲しんだ記憶がありません。あまりに突然のことで、なにがなにやらわからないまま、いまこうして過ごしている、という感じ。すべての感覚が麻痺している。目に映るものも、食べるものも、聞こえるものも、すべてぼんやりしている。ぼんやりしたなかで生きている、そういう感じでした。いまもそういう感じはあるかな?

彼が亡くなってもひとりでしっかり生きていけるように、仕事や習い事をがんばったりしてきたけど、どこか無理をしていたのか、それはすべて『体調不良』で帰ってきました。

病院へ通って、薬を飲みながら、だましだまし過ごす日々。そんななかでのコロナ自粛。このときハッキリわかってしまった。わたしは誰とも関わり合いたくない、ひとりで過ごしたい、なにもしたくない、ということに。同時に、「大丈夫だと思っていたけど全然大丈夫じゃなかった」ことにも気づいてしまい、亡くなってから気を張ってたんだな~と思いました。

それからは、友達にも家族にも「わたしは全然大丈夫じゃない」と素直に伝えることができた。そして、ありがたいことにその気持ちを受け入れてもらえました。すると、彼の不在を悲しむようになりました。と言っても、ぼろぼろ泣いたりとかはしないんだけど、今までも、彼がいなくて悲しかったけど、それはどちらかというと「寂しい」で、「悲しい」ではなかった。似ているようで違う(と思っている)。泣けばすっきりするんだろうな~と思いつつ、わたしなりにいま悲しんで過ごす日々です。

亡くなって3年経って、ようやくここまできた。まだまだこれからのことなんて考えられないなあと思う。「時間は有限」だから、前向きに、希望もって生きていった方が充実感もあるんだろうけど、全然想像できないや。

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