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繋がり

晴れた夜空、満月を見上げると、この世とあの世を繋ぐ扉のように思います。

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(画像はフリー素材をお借りしました)

あっちとこっちを繋ぐ橋のような。彼の形見の指輪に話しかけることで、気持ち的にはだいぶ落ち着いてきました。話し掛けるどころか、指輪すら見られなかった時期は、わたしの気持ちは相当に不安定でした。

供養は、亡くなった人のためのようで、実は遺された人たちのためのもの、という話はよく聞いていたけど、自分の身に降りかかったことで、より強く実感することになりました。話し掛けることも、お墓参りに行くことも、故人のことを思うようでいて、自分の気持ちを落ち着かせるために行うこと。

そうじゃないと、あっという間に引っ張られてしまうから。

彼と繋がる方法として、形見の指輪に話しかけること、手紙を書くこと、見えるときは満月を眺めること、わたしにはこの3つが定着しました。

うちには彼のお仏壇はないし、彼のお墓参りも行けない。そういった供養はわたしはできない。そのことを気にしていた時期もあったし、いまも後悔しているけど、思う気持ちに場所とかものとか、あまりこだわらなくてもいいかなあって、そう思うようになりました。

彼の返事が欲しい。そう思うことはいまでもしょっちゅうあるけど、気まぐれに夢に出てきてくれるし、それでいいのかな、と。

あ、あと月命日に引いているオラクルカードもあった。あれも、わたしと彼とを繋ぐ方法のひとつ。

彼と会うことは、もう二度とないけど、それはとても寂しいことだけど、繋がりがなくなることはないから、だからまだ、しばらくは大丈夫だって思える。

そう思うようにしています。


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