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元仏壇屋が作る物語

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小説が好きなので、書いてます。 恥ずかしいけど、頑張ります。
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2018年12月の記事一覧

優しいクラスメイト達

 「今日もすっごく可愛いわ」  私は鏡で自分の顔を見ながらいった。キリッとした眉毛、すべて吸いこんでしまうかのような大きな瞳、黒々とした綺麗なロングヘアー。  ホント、可愛い。芸能界でも十分やっていけるのは間違いない。  私は5分くらい自分の顔をまじまじと見つめたあと、元気よくいった。「じゃあ、二度寝でもしますか!」  私は不登校である。ゆえに平日からの二度寝が許されるのだ。  ベッドに勢いよく飛び込み、枕についたトリートメントの匂いをクンクン嗅いでいると、インターホンが

悪魔がいけにえ

 クソ、部長め。いつ思い出してもイライラする。  あのオコゼみたいな顔、丸まった背中、地面をこすりつけるような歩き方、すべてが嫌いだ。  今日なんて「ちょっと斉藤くん。昨日の報告書、日本語がなってないよ」だって。  オコゼが偉そうに日本語語るんじゃねえよ。畜生。  ああ、不倫とかで左遷にならねえかな。まあ、あんなオコゼと不倫するようなモノ好きな女はいないか。  「うごおおおおおおおおお! ドーン! ドーン! ギイイイイイイン!」  なんだよ。うるさいな。誰だよ、こんな錆びれ

巨大ドミノと巨乳ナースにかけた青春 後編

~前篇~ 「よーし、準備はいいか」ワタルは大声でいった。「飛び乗れ!」  「ちょっと待て、心の準備が……」タケシは眼下に広がる膨大なドミノに圧倒されていた。「失敗したらすべてがパーなんだぞ。なによりおれが大ケガする」  「そのときは巨乳ナースをあてがってやるから心配せずに飛べ」  「そうか、それなら……ってなるか、ボケ!」  「飛ぶまで帰れませんよー」ワタルが棒読みでいった。「早く飛んでくださいー」  「うるせえ。人ごとみたいに。全部あいつのせいなのに」タケシはぶつぶついっ

巨大ドミノと巨乳ナースにかけた青春 前篇

 ワタルは体育館にところ狭しと並べられたドミノを見て、様々な思いが込み上げてきた。  風邪をひいた時も、友達とケンカした時も、好きな子にフラれた時も、一心不乱にドミノを三年間、休まず並べ続けてきた。  そのドミノがつい先日、完成した。多くの足場を使い、幾層にも重ねられたドミノはまるで巨大なジャングルジムのようだ。  マスコミも注目する「ドミノ倒し名門校による史上最大のドミノ倒し」は明日開催される。  「ついに明日だな……」ワタルの隣で鼻をすすりながら、タケシがいった。「おれ