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100%は守れない!

GIGAスクール端末が導入され、変革の時真っただ中にいます。

来年度には本格稼働なんだよなあ…と思いつつ、今は新しい機器を使うシステム作りに奔走中。子ども達と一緒に使いながら、「できること」「できそうなこと」を探っています。

と、同時進行で、『デジタル・シティズンシップ』を読み進め、
「Google認定教育者レベル1」の認定を取るべく、自宅で日々インプット中。

まだまだ読み始めた&学び始めたばかりですが…今までの「情報教育」観を転換していかないといけないなーということを実感しています。そもそも、導入前の研修で「一人一台端末が整備されたら、文房具のように使いこなしていかないと意味がない」なんてことも聞かされていました。

子ども達にとって今、PCやスマホ、タブレットは遊んだり、動画を見たりする「おもちゃ」に近い存在かもしれません。ですが、僕にとっては、日常の文房具に近い存在です。自分のインプット・アウトプット、そして仕事に必要不可欠な道具。このレベルまで教育観をアップデートしないと!ということをヒシヒシと感じています。

インプットを進めていく中で印象的だったのが、「制限をかけるばかりでなく、これからどう安全かつ効果的に使っていくのかを教えていく必要がある」ということでした。ここ最近も近隣でインターネットやSNSで子どもがトラブルに巻き込まれた、なんて話も耳にしていました。

そんな話題が出るたびに、「危険性を教えなければ」「もっと制限をかけなければ」ということが言われています。確かに、一理あるんですが…制限をかける、という考え方の背後には”制限をかければ子どもをほぼ100%守れる”という考えがあるように思います。

確かに、制限をかけて使わなければ何も起こりません。ですが、Society5.0を目指す現代社会で、まったくICT機器に触れないのはほぼ不可能に近くて。なので、教える側は、「どんなに教えても子どもを100%は守れない」ということを念頭に置いてカリキュラムや使用のガイドライン、教え方を考えていく必要があるのでしょう。

自動車免許と同じ。最低ラインの安全運転に必要な技術・ルール・マナーなどを教えると同時に、事故に遭ったらどうするか、事故を起こしてしまったらどうしたらいいか、どこにどう連絡すればいいのか…などの対処の仕方も伝えていかなければなりません。

なんてことを考えています。一人一台端末利用のガイドラインをどうするか、6年間を通して、どんなカリキュラムを組むか、ということを考えていた時にこういう状況が見えてきました。いやあ、、、思っていた以上に、仕事の範囲が広がるなあ。「協力するよ!」と言ってくれていた仲間たちを頼りながら、新しいシステムを創っていきたいなあ。

仕事量が膨大なのは目に見えているんだけど、今までなかったものをゼロから創り上げるワクワク感があるんだよな。

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