歴史をふり返り、そして、未来へ
「仕事」について考える第三弾。
先日、学生時代の友人の結婚式に参列。ここでも「仕事の歴史」を感じずにはいられませんでした。不易と流行とは?その「不易」とは?そして、仕事への向き合い方、人生への向き合い方を捉えなおす時間でした。
計画的に進める?行き当たりばったりですすめる?
仕事を進めるにあたって、計画的にコツコツこなすのか、行き当たりばったりでその場の課題に対応するのか、という2つのタイプがあります。僕はハイブリッド型(笑)通知表とか、色々な書類とか、基本計画的にコツコツ進めますが、授業とかになると、およそのゴールだけ設定して子どもに応じて展開する感じ。計画的に進めていても、計画通りに進まないことも多くて、最後は力業でまとめることも多いです(笑)
計画的に進めることで、見通しを持って、達成感を味わいたい自分もいるし、行き当たりばったりでダンスを踊りたい自分もいる。ふり返れば、自分のキャリアは行き当たりばったりで。突然の異動、保護者も巻き込んだトラブル、突然の県での発表、思いがけぬ出版の話……など、予想外を乗り越えてきたことで経験やスキルをアップさせてきた実感はあります。で、今ふと思うと、自分のキャリアの10年後とかって描けてない(笑)基本、行き当たりばったりなんでしょうねえ。。。
僕がいらなくなることが、仕事の一番の成果
だけど、経験を重ねて、仕事への向き合い方は変わってきました。初めは、与えられたことをただ必死でやるだけでした。でも、今は自分で「こんなことできないかな?」と主体的に動くことができている。初めの頃より確実に子どもとの関係の築き方は上手になっているし、指導のポイントも抑えられるようになってきています。
その裏には、ずっと自分なりに実践を継続してきたことがあって。僕は「先生(自分)がいなくても授業が進められる学級」を目指しています。ここは10年、ずっと変わってないかな。子ども達が社会に出た時、僕はそばにいられない。先生がいなくても大丈夫!という経験を早いうちにできると、自分の人生を創造する原動力になると思っています。火種を、「熾」を残せれば、僕の存在は忘れられてもいい、と思っています。ちょっと寂しいけど(笑)
小さな一歩の積み重ねが、歴史と未来を創る
授業技術を高めるセミナーに出たり、幅を広げる本を読んだりしてきたけれど、今一番大切なのは、地味でもコツコツ継続することだと感じています。ネットとかで見かける実践をマネすることもあるし、一瞬火は燃え上がるけど、やっぱなんか違う気がして。確かに楽だし、失敗するリスクも少ないんだけど、どこまで育てたい力につながているのか…と感じています。最近はそういうhowtoをあまり探さなくなったかも。
コツコツと地味なことを続けてきたおかげで、学級のことはたいてい大丈夫!という自信も生まれてきました。すべてを子ども達のために!と投げうつことはもうしないだろうけど、できることを全力でやっていることには変わりありません。
話変わって、先日参加してきた結婚式は、400年続く茶道の家元の友人の式でした。「この型を守り続ける事」との教えを守り続け、伝えている家。たかだか数十年の教育界で「不易と流行が……」とか言ってる人が小さく見える(笑)歴史の重み。同じことを、代替わりしても、積み重ね、研ぎ澄まされてきた所作。パーティ会場で放映されていたビデオに写っていたお点前には、一つ一つの動きに時代を越えた気品を感じて胸が震えました。ただ、同じことを積み重ねることの難しさと美しさよ!歴史の先頭を走り、バトンを受け継いでいる友人の幸せを願わずにはいられません。
400年続けられてきた「道」も、自分が必死で取り組んでいる「仕事」も、小さな小さな一歩の積み重ねなんだよなあ。これから自分は、どんな未来を、道を創っていくんだろう。
僕の原点をまとめたのがこちら。
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