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松明リレー!忍者のアナログ通信技術【忍者の技と知恵 #54】

忍者のアナログ通信技術として最初に紹介したのは「飛脚火ひきゃくび」でした。これは見晴らしのいい山々(20km〜40kmおき)に忍者を配置して松明たいまつによる合図をリレーする遠距離通信技術です。

一方で「一町一火いっちょういっか」という飛脚火の方法もあり、これは一町(約109m)ごとに一人を配置して合図をリレーするものです。通常の飛脚火は遠距離通信用で見晴らしの良い場所を選ぶ必要がありますが、一町一火は平地で短距離〜中距離の仲間に連絡が可能です。万川集海には、城や陣地の外周に見張りを立てるとき、敵襲の連絡を素早く将軍に伝えるため一町一火を使用する様子が記されています。

通信アイテムは一緒でも、距離や場所、目的に応じて使い方が変わることがわかります。

一町一火


【忍者の技と知恵】は毎週 月・水・金曜 朝8時ごろ更新!『図解 万川集海』を元に、忍者の技と知恵をお届けします。

万川集海とは
『万川集海(ばんせんしゅうかい/まんせんしゅうかい)』は伊賀甲賀49流派の忍びの術、古代中国や日本の謀略家・名将軍の技と知恵を結集し、悪しきものを捨て良いものを厳選し集大成した全21巻に及ぶ忍術秘伝書である。
万の川が集まり大海となるように、数多の術を結集したことから名付けられる。


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