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狼煙と法螺貝を使った忍者のアナログ通信技術【忍者の技と知恵 #52】

敵地に潜入し敵軍の動きを察知した忍者はこれを味方に伝えなければなりません。携帯電話もインターネットもない戦国・江戸時代はさまざまなアナログ通信技術を持ってこれを伝えました。

狼煙ほらがい法螺貝ほらがい」は中距離にいる仲間に合図を送るための通信技術です。昼間は狼煙を上げ、夜は法螺貝を鳴らしたり、または入子火いりこび(照明器具)を使って合図を送りました。

夜空に狼煙を上げても見えにくいので道具を使い分けていますが、中国には夜間用の狼煙として煙の中に火花を舞い散らせて上げるものがあったそうです。

狼煙は視覚的で見てわかりやすいですが、合図が来るまで常に気を配っていなければなりません。法螺貝は音で聴覚に訴えてくるので察知が簡単ですが、音が小さかったり短いと聞き逃してしまいます。それぞれの通信用アイテムにはメリット・デメリットがあり、使うには送信者も受信者も訓練が必要です。

法螺貝・狼煙


【忍者の技と知恵】は毎週 月・水・金曜 朝8時ごろ更新!『図解 万川集海』を元に、忍者の技と知恵をお届けします。

万川集海とは
『万川集海(ばんせんしゅうかい/まんせんしゅうかい)』は伊賀甲賀49流派の忍びの術、古代中国や日本の謀略家・名将軍の技と知恵を結集し、悪しきものを捨て良いものを厳選し集大成した全21巻に及ぶ忍術秘伝書である。
万の川が集まり大海となるように、数多の術を結集したことから名付けられる。

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