忍者を駆使する中国の名将軍。忍者中国史⑥【忍者の技と知恵 #67】

忍術秘伝書『万川集海』によると忍術の起源は古代中国までさかのぼるとされます。紀元前1000年周しゅうの国の将軍太公望たいこうぼうも忍術を駆使し商の国を滅ぼしました。

周の後、春秋しゅんじゅう、戦国、三国、南北朝、唐とう、五代十国、北宋、南宋の時代・国々の名将軍は皆忍者を駆使しました。

紀元前206年の前漢の国の将軍「張良ちょうりょう」は太宗問対たいそうもんたい・六韜りくとう・三略で忍術を学び、「韓信かんしん」は司馬法しばほう・孫子で忍術を学んだと言われます。

ここで出てくる書物は全て兵法書（兵や軍隊、または国家の運用思想をまとめた書）ですが、忍術…つまり情報戦や破壊・政治工作技術…は兵法に含まれるため、名将軍たちは兵法書から忍術や忍者の扱いを学びました。

【忍者の技と知恵】は毎週 月・水・金曜 朝8時ごろ更新！『図解 万川集海』を元に、忍者の技と知恵をお届けします。

図解忍術秘伝書 万川集海 第一帖: 序・正心編 （図解 万川集海）

万川集海とは
『万川集海（ばんせんしゅうかい／まんせんしゅうかい）』は伊賀甲賀49流派の忍びの術、古代中国や日本の謀略家・名将軍の技と知恵を結集し、悪しきものを捨て良いものを厳選し集大成した全21巻に及ぶ忍術秘伝書である。
万の川が集まり大海となるように、数多の術を結集したことから名付けられる。

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