旧日本軍と米軍の情報教育の違いから考える、情報リテラシーを高める実践的な情報教育のありかた【忍者の知恵で、情報リテラシーを鍛える】
旧日本軍と米軍の情報教育の違い
旧日本軍の秘密戦士(スパイ)養成学校「陸軍中野学校」には、ドイツ軍の情報マニュアルを種本として製作した『諜報宣伝勤務指針』という情報マニュアルがあった。
日本軍は、このマニュアルを軍事機密書類として厳重に保管したため、情報知識の普及が進まず、情報部以外の人間は情報を軽視する傾向にあった。
一方、米軍は、同様の情報マニュアルを入手後、改良を加え、一般兵にまで情報教育を実施した。これにより、情報の利用法や重要性が広く共有されるようになった。
日本の情報教育の問題点
日本は、情報マニュアルを秘匿したことで、情報の重要性を広く伝えることができず、情報軽視に繋がった。
これは、江戸時代より日本において、武術や忍術の奥義は、一定の修行を経た信頼のおける人間にしか伝えないという教育指導が取られてきたことによる。
物理的ではない心理的、概念的な部分の思想、精神、情報といった要素の中で、情報は重要な部分であり、その強度を決める。そのため、情報を秘匿することは、敵の力を下げ、自国を強くすると考えられた。
しかし、これは長い内戦の歴史の中では効果があったものの、対外戦争においては逆効果となった。
米国の情報教育の特徴
米国は、指揮官から一般兵にまで情報教育を実施し、情報の重要性と使い方を共有した。
情報の使い方を知っていれば、目の前の世界から必要な情報をピックアップして自分にインプットし、それを処理して作戦を立てるアウトプットの工程も理解できる。
そのため、現場の兵士は指揮官の考えを予想して息を合わせて対応することができる。
今後の情報教育の重要性
日米の情報教育の違いから、今後の情報教育の重要性が見て取れる。
学校教育は、修行と違い、広く無知の人間に対して同レベルの知識と技能を与えるために行われる。
広範な人々が同レベルの知識を有することで、総体として価値が現れる。
価値というのは、情報リテラシーが上がることで、正しく情報を理解し、フェイクニュースに騙されず、自ら情報を得て分析処理し、それを活用できることである。
これは、軍事的には防諜に、経済的には成長につながる。
実践的な情報教育の必要性
学校教育の効果や目的を踏まえつつ、広く個々人が情報スキルを身につけるために、忍術の修行法を組み込むことで、実践的な情報教育が可能である。
情報スキルというのは、収集・分析・利用のプロセスを訓練し活用しなければ身につかない。
マニュアルを利用した講義形式の教育では理屈は分かっても、現実世界でどう使っていいかはわからない。
修行とは、書いて字のごとく「行い修める」ことであり、忍者修行では情報スキルを実践し経験によって感覚的に身につけることができる。
運動神経は運動をたくさんすればするほど高くなり感覚的に優れる。それに例えて、情報神経というものを忍術の修行によって高めていくことで、刻々と変化する状況に瞬時に対応する力を得ることが、情報教育では必要である。
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