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ハッキリとした対応で今と未来の自分を守る。忍者の防衛術

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91「番所などに 乞食・非人 来(きた)りなば 荒くもてなし 追い返すべし」
忍歌 義盛百首 第九九首

【現代語訳】番所などに乞食・非人が来たら、荒々しく対応して追い返す

【解説】警備エリアに乞食(物乞い)や非人(浮浪者)が近づいて来たら荒々しく追い返して近づかせないようにする。忍びは乞食や非人などに変装して、警備の油断を誘うので、怪しげな者は誰彼構わずに追い返して隙を見せない。警備は城を守る=不審者を侵入させないのが仕事だから、情に流されず心を鬼にして職務を全うする。

【超訳】仕事を全うするために、邪魔になるものは追い払う。集中して仕事を行っているのに、お構いなしに声をかけて邪魔をしてくる人がいる場合、いちいち対応していては仕事が進まない。さらに、一度対応すれば相手はそれに甘えて何度も話しかけてくるだろう。自分の仕事を守るために、情に流されず初めにキッパリと邪魔をしないでと言い、追い返す。ハッキリとした対応は今という時間を守り、未来の自分も守ることに繋がる。


義盛百首とは…
伊勢三郎義盛に仮託し作られた忍者の心得を読んだ計百首の歌。伊勢三郎義盛は伊賀出身で、源義経の配下で忍者として活躍したとされる。義盛百首は忍歌と呼ばれることもあり、軍法侍用集や万川集海などの忍術書に登場する。


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