責任感を高め、目標達成率を上げる方法【忍者の技と知恵 #86】

忍者・忍術において最も重要なことは「正心」であり、正心を身につけるため条目5つ目は「忠誠と責任」でした。

万川集海では、責任感を高める方法として「私は自分（私欲）のために行動しているのではなく、主君と国のために行動している」と度々人に話すようにすることが勧められます。

これは心理学でいうパブリックコミットメントという効果に近いもので、自分がこうなりたいという目標を他人に向けて公開することで、人の目線（ある種の監視）を意識して目標達成率を上げることにつながるというものです。

言葉に出し、人に理想を語ることで自分の今の状況と比較することができ行動につながります。人に話すことによって、自分はこういう人だと相手に認識させ、また自分自身はこういう者だと自分に言い聞かせることで主観・客観の両意識を利用して理想の姿に変えることができるのではないでしょうか。

パブリックコミットメント

【忍者の技と知恵】は毎週 月・水・金曜 朝8時ごろ更新！『図解 万川集海』を元に、忍者の技と知恵をお届けします。

図解忍術秘伝書 万川集海 第一帖: 序・正心編 （図解 万川集海）

万川集海とは
『万川集海（ばんせんしゅうかい／まんせんしゅうかい）』は伊賀甲賀49流派の忍びの術、古代中国や日本の謀略家・名将軍の技と知恵を結集し、悪しきものを捨て良いものを厳選し集大成した全21巻に及ぶ忍術秘伝書である。
万の川が集まり大海となるように、数多の術を結集したことから名付けられる。

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